プール雨

幽霊について

「東京新聞」の「大波小波」には外れの回がある

 「東京新聞」に「大波小波」という、時折「いかがなものか」と思われる記述がなされることのあるこのコーナーがあります。夕べ(2020 年 7 月 6 日付夕刊)は小林哲夫『女子学生はどう闘ってきたのか』を紹介していました。それはいいのですけど、言うにことかいて「上から目線の社会学者が書いた一九六八年論とは大違いだ」という文言を結論にもってくるのはいけないと思う。短いコラムで書評をするのに、「○○とは違って、良い」という表現を用いるのは、色々と問題があるけれども、端的に言って無能なのではないか。それに、「上から目線の社会学者」というほのめかしは不愉快だ。東京新聞はついこないだもこのコーナーの書評でお詫びを出すに至っていたが(https://www.chunichi.co.jp/article/39001)、匿名の批評という形態を考え直してみるか、全体のクオリティを上げる何らかの手を打つできではないかと思う。時々驚くほどばかみたいな記述がある。学生だったら確実にリジェクトされるレベルのものがプロの書いたものとして流通に乗るのはいけないことだ。