久しぶりの映画館詣では立川シネマシティにしました。
写真の時点では貸し切り状態でしたが、最終的に、スクリーンに対して真ん中の列に、二行おきくらいに人が座る感じの客入りでした。何となく、スクリーンに対して直線で座ってしまう(見ず知らずの)私たちです。なにせお目当ては『イップ・マン 完結』ですので、木人椿のようにまっすぐな気持ちで、臨みました。
私は自分自身のアルコール消毒はもちろんのこと、席のアーム部分やドリンクホルダーなどもふきふきして、ふいた紙を持参のビニール袋に入れるという、平素であれば「非道」と言われてもしょうがない行動の末、着席。
師父、自分が今どこにいるかわかりません。
私、そんな気持ちです。
客電が落ちる前、スクリーンにはこんな言葉が映し出されました。
Thank You for Coming.
それでまず、ひと泣き。
そんななか、始まってしまった、『イップ・マン 完結』。
感想は後日。
映画館に、今日、ほかならぬ今日、行ぐ! と決心したのは当日なので、私は弁当持参でした。毎日、昼は弁当なのですけど、ふつう、でかける日は弁当を用意せず、駅のおそばなどを食べるのです。富士そばとか。紅ショウガの天ぷらがのっかってるやつ。でもこのときはすでに弁当を用意してあったので、どこかでそれを食べねばならなないわけです。ところが今日日、あったはずのテーブルやベンチが撤去されていることが多く、しょうがないので、その姿形から「長居不能」と思われる、歩道のはしっこにあるベンチ状の何かに座って、ぱぱぱっと食べました。
つらかった。
ドニー・イェンがそばでじっと見ていてくれなければ、完食を諦めたかもしれません。
ポスターって言えば、立川シネマシティのイップ・マン特集のこのポスター、
要するにこの夏は「イップ・マン祭り」ということなのですけど、「感じる打撃に 気分は木人椿」っていうキャッチコピーがですよ、
わかっていらっしゃるなあと思いました。
イップ・マン見てイップ・マンに感情移入する人なんていないですもんね。気分は木人椿ですよ。今日も観客席「惑星直列か」って感じに線状に並んでましたけど、みんな木人椿の気持ちだったと思う。だから、
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ
ってなったと思う。
それはさておき、もう一本見たのです。蟄居ライフで体力も筋力も落ちているし(多分)、一本にしとこうかなあと一瞬考えたのですが、こんなときに仕事でもないのに電車に乗るのだから一本で帰れるかよと思いまして。お弁当も過酷な状況で食べたし。もう一本は『淪落の人』です。
アンソニー・ウォンが好きだ! おすすめです!
以上です。詳細は後日。
涙に始まり、涙に終わった私の映画館詣で。次は明後日くらいに行きたいほどなのですが一体どうなることやら。
映画館の外は雨でした。
おしまい