たまにロマンスカーに乗らないと調子が悪くなる体質ですので、乗って参りました。
暢気にロマンスカーに乗ってたどり着いたのは
大山でした!
ロマンスカーに乗って、バスに乗って、すこし歩いて、ケーブルカーに乗ってたどり着きました。大山阿夫利神社です。
境内に素適なカフェがあったので、ひとまず休憩しました。
相模平野、江ノ島、三浦半島を眺めながら、ひんやりした甘い物をいただきました。
大山ケーブルカーは、麓の大山ケーブル駅と中間の大山寺駅、そして山上の阿夫利神社駅をつないでいます。
行きは山上まで一息に参りましたので、帰りは大山寺駅で降りてみます。
大山、別名「あめふらし山」だけあって、この辺りで突如雲が……。
食事中に雨がやむことを期待しつつ、大山豆腐のフルコースをいただきましたの。
雨はやみませんでした。
途中で立ち寄った和菓子屋さんでも酒屋さんでも話題はこの日の天気。かーっとまぶしいくらいに晴れたかと思うと、どしゃぶり。あ、やんだかなあ? と見上げると、どしゃぶり。この街のみなさんにとってもこの日は変な天気だったそうです。
また、covid-19 の影響で恒例の豆腐祭りや酒祭りが中止になったこと、秋のお祭りも中止になりそうなことなどが話題になりました。
困りましたねえ、困りましたねえ、と言いつつお宿に到着。
三月末に来る予定で予約していたのが五月末に延期になり、そして七月末に延期になり、今回やっとこられました。三月末や五月末に来られなかった理由がなくなったわけでも、状況が改善したわけでもないのですが、色々と気をつけつつ、参りました。
のびのびになっていた結婚十七周年を二人でお祝いです。
そして、いったんここで記憶が途切れます。
お料理がどれもおいしくて、おいしい、おいしい、とぱくぱく調子よくいただいたのですが、最後のごはんの段になって突如お腹が限界であることに気づき、夫はほんのひとくちの日本酒がもう喉を通らず、私はデザートの豆乳プリンをお部屋に持って行って後で食べることにして、とにかく右側を下にして寝たいと……(バタッ)
とかなんとか言って朝ごはんはまた、たっぷりいただきました。
お宿、何と泊まったのが私たち二人だけで、旅館まるごと貸し切りを初めて体験しました。だからと言うのでもないと思いますが、ほんとによくしていただきまして、久しぶりにゆっくりできました。
帰りの電車まで、またケーブルカーに乗ってお山に行き、
ちょっとお参りして大山名水で淹れてもらったコーヒーを飲んだり、
おみやげもの屋さんの間をすりぬけたり、
駅の近くでレトロなお店を発見したり、
蜂の巣の撤去を眺めたり、
電車内ですじのキレるような宴会をしたり、
酔った勢いでロマンスカーの天井を写真に撮ったりしていたら、
あっという間に家に着いてしまいました。
家に帰ってきてから、「そういや落語の『大山詣り』って噺、全然思い出せないナ」と思い、小三治の「大山詣り」を聞いてみました。
大山はほとんど出てきませんでした。大山詣りの帰りのどったんばったんの噺で、聞きながら、「これは一体どうなったら終わるのだろう」と先行きが不安になりました。
そして最後まで聞いて、「あっ、これは一回聞いたくらいじゃおぼえられないナ」と思いました。
おしまい