プール雨

幽霊について

晴れ人間はいかにして生まれるか

 世の中が連休に突入したころ、私たちは「晴れてるなあ」と思いつつ仕事をしていて、連休が終わったころになって自分たちの三連休に突入して、そして台風がやってきました。雨夫さんは「雨ちゃん、晴れ女なんでしょー!」と私にプレッシャーをかけましたが、さすがに台風には勝てまい、しょうがない、覚悟を決めて台風のなかバーベキューをしよう(ずっと前から予約をしていて、もうキャンセルできなかった)、そして基本的にこの休みはお宿を楽しもうと出かけました。
 そしたら、全然降られなくて。曇り空の下、お山に(お客さんは)二人きりで、基本的にしーんとしているなかバーベキューをしたり、山歩きしたり、コーヒーを飲んだりしました。その間、「雨ちゃん、すごいよ! どう思う、自分の法力を!」とずっと賞賛されつづけ、「ユーラシア大陸上空の高気圧ががんばってくれたの」とか言って完全に調子に乗って帰って参りました。
 また、家に着いたら雨が降り出したとか、こういうことがあるから理由もなく自信たっぷりな私というニンゲンができあがってしまうのですねえ。

 だれもない、整備されつくした山。