赤い公園が解散してしまいました。
最後のライブは会場のチケットが取れなくて。チケットを取るために長年付き合ってきたフィーチャーフォーンに急遽別れを告げてスマッホを導入したというのに。
そもそも携帯電話が嫌いで、前の携帯が使えなくなったら、もう電話を持たない暮らしに突入しちゃおうかなあと思っていたくらいだったのに、電子チケットのみということで、スマッホにしたのです。
自分としては最大限がんばったのですが、取れなくて、配信で見ました。
PC にスピーカーをつないで、念のために左右の位置も確認して、準備万端見ました。
「息を吸って吐くことが奇跡なんだと知っても」「当たり前の毎日が贅沢だと学んでも」といったところでほんとに全体がゆら〜っとなってしまうところや、「うしろめたくなるから」というところで声がちっさくなってしまうところが正直で好きだなあと思いました。
そしてこんなにも、あっち側とこっち側の行ったり来たりを繰り返し歌ってきた 12 年間だったんですね。
「交信」と「pray」を続けて聞くととても寂しくて。
寂しいです。
でも晴れ晴れとしてる。
声を受け取りたいと思います。
赤い公園は大衆的なところと先鋭的なところが同居していて、どんなコンディションでも聞けるし、いつでも没頭できる、とてもすてきな音楽です。そして、彼女たちにはつりあわない、やぼったい言い方が続きますけれども、優しい! ラストライブも優しくてすてきでした。
ラストライブの夜が更けて、うまく眠れない夜が明けて朝になったとき、「うわ、赤い公園のいない世界だ」とおじけづきました。「うわあ、全然なじめない。親しみ感じない」とうなった後で、「まあでも、元々そんなに親しみを感じているわけではないからな」と思い直して、名盤『THE PARK』を聞きながら働きました。
私は解散しません。
🎸 おしまい 🎧