プール雨

幽霊について

昔のようには行かなくても

 近くの公園で時々状況を確認する木。

おやっ、きのこが

 この木は暴風雨で一度完全に折れてしまい、その後こうしてカラーコーンに守られながら脇の枝を上に上に伸ばしています。どんな姿になっていくのでしょう。

 一方、玉川上水では川沿いに大きく育っていた雑木をあらかた根元から伐採(皆伐)してしまったため、現在はこのような姿になっています。ずっとそこにあった樹木をたくさん伐採したので、植生が変わったんですね。橋の上からの眺めなんですけど、川を植物が覆っています。

もさもさ

 小金井桜復活計画なるものがあって、桜の保全に努めてかつての名勝を復活させるのだそうですが、どうなっていくんでしょうか。小金井桜の風景を在りし日(昭和30年頃のようです)の、「本来の姿」に復活させようという計画と、いやいや、気候変動下にあって桜いっぽんやりじゃないでしょ、雑木の緑陰やそこに生きる生き物の多様性を大事にしよう、桜があってもいいけどケヤキもあっていいでしょうという運動とが衝突し、さらに小平市が慎重姿勢に転じ、現在雑木の皆伐計画は中断しているようです。この記事に経緯がまとまっています。

 記事には「ぜんぶ伐る」と「一本も伐るな」の対立になってしまっている、互いに歩みよるべきというようなことが書かれています。しかし市民団体側から「この木は残して」という要望リストを出しても応じてもらえなかったという経緯も説明されており、反対運動のすべてが「一本も伐るな」という主張だったとは思えません。行政側は一旦計画が動き出すと反応が硬直化し、極端な対応を見せることがありますが、これもその例なのではないでしょうか。

 小金井桜染井吉野ではなく山桜なので、他の樹木とともにここに立ち、法面を維持して行けたらよかったのになと思ってしまいます。

月がでて

日が沈んでいきました

樹木の間から

きらっ

 小金井桜復活計画は今に始まったことではなく、長い間の草の根活動が実って施策として実現しているので、その努力はすごいなと思います。その方々はずっと、玉川上水を歩く度「昔はよかった」と残念に思ってきたわけで、それは気の毒なことです。

 話はずれますけど「昔はよかった」の人はみんな気の毒だと思っております。「よい時代」があったこと自体はうらやましい気もしないでもないけど、「昔はよかった」でずっと生きていくのは辛いだろうと推察します。

 話はもどりまして、今は小平市が慎重姿勢に転じたため計画が中断しているようで、復活計画も反対運動も、公的な報告はずっと止まっています。計画自体の見直しとか、進んでいるんでしょうか。小平市側が正式にノーと言えば計画の見直しになるわけですよね。そのときに元々の計画に拘泥して、「小平がイエスと言わない限りなにもしない」的なことになって放置されたら住民としては困るなあ

ばいばい、今日