月が出たり、
ざべすがお惣菜のちらしをじっくり読んだり、
ぽーちゃんがいつまでもシャトレーゼのちらしを読んでいたり、
そりゃあ、いろんなことがありましたが、この一週間の大事件といえば、おもちです。
だれにも支配されてはならないみなさま、おはようございます。
ぴせ、今日はざべすに代わってもらって、特別にこの作文をしたためています。よろしくお願いいたします。
ぴせはおもちが好きです。
先日、「男はつらいよ」シリーズが好きな雨夫につれられて柴又に行ったのです。
みなさんは「男はつらいよ」ご覧になりますか?
ぴせたちはちょくちょく見ていますので、柴又のとらやさんの方々に対しては「遠い親戚」のような気持ちを抱いています。
そのとらやさんのモデルになったと言われる団子屋さんの近くの団子屋さんで、ぴせたちは朝っぱらからお団子をいただきました。先にお召し上がりだったお客様が「と〜ってもおいしいわよ〜あんこが!」とおっしゃっていました。ぴせはみたらしとあんだんごの両方を頼んで、その情報の真偽を確かめました。結論としては、なにもかも、おいしかったです。みたらしは香ばしく、くさだんごは香りがよく、そしてちゅるちゅるとしたおもちでぴせはお口のなかがいっぱいになり、とても幸せな気持ちになりました。
とらさんが産湯をつかったという帝釈天にも行ってみました。
お寺さんのご住職が街のお団子屋さんのどら息子のことを心配して顔を見せてくれるという夢物語、実現の可能性はあるでしょうか。ぴせはそういうこと、あってもいいんじゃないかなーと思ってます。
法華経説話の彫刻がみっしりとほどこされていました。
いまにも動き出しそうな彫刻はちょっぴりこわかったけれど、そのぶんおもしろかったです。雨子が「見るときに、自分の首をゆ〜っくり動かしていると、ほんとに動いているように見えるよ」と主張しました。それでみんなで首を左右に動かしましたが、そううまくはことが運びませんでした。
それにしてもこれが帝釈天さんだというのです。
どきどきしました。
大客殿とお庭を見せてくださるというので、ぴせたちはぐいぐいと歩みをすすめました。
御前様はこんなりっぱなところにお住まいなのですねえ。このお庭を見ているときに「とらのやつ、どうしておるかのう」と思うのでしょうか。
近くに、とらさんの記念館もありました。
とらさんには優しいおばちゃんがいて、おばちゃんはとらさんが何歳になっても、「とらちゃん、おいも煮といたよ」なんて優しい言葉を優しい声でかえてあげるのでした。
ぴせは年若きみなさんに、あんな風に優しい声を出せるでしょうか。
わかりません。
たこ社長、景気がいいときも悪いときもずっと大忙しだったたこ社長、お元気ですか?
ここからちょっと行くと、カメラ部品製造会社の人がお住まいだった和洋折衷の建物があって、見学できるようになっています。
赤い絨毯に木漏れ日がさしています。
洋間もあって、こんな感じです。
さてそのころ、わたくし、ぴせは、気もそぞろになっていました。
じつはここにくるまえ、伊勢屋さんという、いかにもおいしそうなお店で、あんころもちを買っていたからです。
あんころもちを買ってからすでに数時間。
あんころもちがかたくなっていやしませんか? と気が気でなくなっていました。
そこで公園に行って、
座って、あんころもちを食べました。
かたくなるようなあんころもちではありませんでした。ぱくっとぴせがかみつくとおもちはのび〜〜〜とのび、ちゅるちゅるとして、もちもちとして、たべごたえがあって、いつまでもいつまでもお口の中にいてくれて、ぴせはそれをじっくりゆっくりとかみ、「ああ、ぴせがおもちを食べているのか、おもちがぴせを食べているのか、だんだんわからなくなってきた……」と、そういう境地に至りました。
その後は、みんなで洋食屋さんに行ってオムライスやハンバーグを食べたり、喫茶店でプリンアラモードを食べたりしたのですが、
その間もぴせはずーーーーーっっと、おもちを楽しんでいたのです。
ぴせはおもちが好きだから。
本日はぴせの「おもちが好き」という気持ちを主張しました。
来週はまた、ざべすが登場します。
どうぞよろしくお願いいたします。
じゃあね。
🍡 ちぇりお〜 🍡