プール雨

幽霊について

「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」

「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」(佐々木芽生) を観ました。良かったです。


・1DK にコレクションしてきた美術品を、全米50州の美術館に50 ずつ寄付していく老夫婦の様子を追ったドキュメンタリーなんですけれども、二人がじっくりコレクションしてきて、愛してきた作品を、今度は誰かに寄付していくという行為の全体と、ぴったり折り合いの取れてる画面作りで、何の抵抗もなく、すーっと見ることができました。
・「芸術にアクセスする」という言葉が印象に残りました。作品を見ること、手にすること、誰かに手渡すことといったことも、芸術につながることなんだという。
・「自分にもできそう」と思わせることがポップアートの要件なんだというのも、他の文脈で聞くと色々と考えてしまうんだけれども、この映画の中で見ると、すーっと、素直に受け取れました。