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幽霊について

『オペレーション・フォーチュン』を見ました

 新しくうちにやってきたテレビの性能を味わうため、『オペレーション・フォーチュン』(2023 ガイ・リッチー)を見ました。劇場で見る気満々だったのに見逃したものです。

 MI6 の凄腕エージェント、オーソン・フォーチュン(ジェイソン・ステイサム)は休暇中のところ、無理矢理任務に就かされる。市中に流出し、取引にさらされている兵器「ハンドル」を回収するためだ。チームはハッカーのサラ(オーブリー・プラザ)、スナイパーのJJ(バグジー・マーロン)、指揮官のネイサン(ケイリー・エルウィズ)の四人。精鋭のみで組まれた。オーソンらは武器商人グレッグ(ヒュー・グラント)が取引にからむことは確実と見て、彼に接近するため、ハリウッドスターのダニー(ジョシュ・ハートネット)を引き入れて潜入する。

 なんでそこでハリウッドスター? なにを言ってる? と思われるかもしれませんが、見ている最中の私もそこで「ふぁ?」って言いました。

 始まった瞬間から、無理矢理言葉にするなら「緊張感がない」とか「しまりがない」としか言いようのない映像が続き、それなりに緊張感のあるはずのミッション中の映像ですらぼーっと見ることになる不思議な映画でした。

 それなのに途中で飽きてしまうこともないし、すごく長く感じるということもない。

 不思議!

 なんでしょう、この仕上がり。「午後ローで見るのにちょうどいいね」という感じでもなく、「映画館で見てたら気分を害するかもしれない」という勘は働くものの、ぬくい家でお茶を飲みながら見る分には「まあいいか」と思える不思議な作品。家で、PC やスマートフォンで見ることを前提とした映画なのかもしれません。

 大スター共演の楽しげだけどちょっと体調の悪そうなリハーサルをずっと見てたらいつのまにか最後まで来てたという感じです。最後まで見るとそれなりにおもしろいところもあります。

 主人公側のチームに魅力が乏しいかもしれないです。これだったらジェイソン・ステイサムじゃなくもうちょっと地味な人をすえて、ジョシュ・ハートネットメインの方がおもしろいんじゃないか、いや、メインじゃないところでいつの間にかジョシュ・ハートネットヒュー・グラントのドラマが進行するからおもしろいのか? とか考えても答はでない……。

 それで、「これ、もしかしてうちのテレビが明るすぎてどんな映画もつまらなく見える状態なのでは?」という危惧が生じ、アマプラで「トニー・スコット」と検索して適当に『マイ・ボディガード』を流してみたところ、おもしろくてねえ。ボディーガード兼運転手のデンゼル・ワシントンとガード対象のダコタ・ファニングの会話なんか、まるで歌みたいでねえ。

 テレビの問題じゃないとわかってよかったです。

 私は今まで「テレビでトニー・スコットがかかったら必ず見る病気」だったんですけど、これからはいつでも見られると思うと正直たいへんに嬉しいです。『ハンガー』なんか、何回見てもいいですから。

今朝の山茶花

さっきの月ちゃん

 私のこの感想、『オペレーション・フォーチュン』ぽいと思う!

📺 おしまい 🎥