プール雨

幽霊について

『ニシノユキヒコの恋と冒険』(2)

『ニシノユキヒコの恋と冒険』は、コーヒーと映画の扱いが雑であった。主人公が映画好きってことになってるんだけど、そうは見えなかった。だって映画の話になるとユキヒコの目が泳ぐんだもん。やっぱり、「映画の話になると瞳孔が開く」くらいのとこは見せるべきだった。
あと、ネルにこだわってドリップする奴があんなお湯のさしかたするか。ネル、まっしろだし。そしてコーヒーをいれてる最中に客が来て、平気でコーヒーをいれる手を止めるとか、ありえない!
というわけで井口奈己メソッドが竹野内豊には通用しなかったということだと思われる。
かくなる上は次の映画をすぐ撮って! ふて寝クライマックスの映画を! 年に一度は!
相変わらずこの人が撮るとみんな魅力的で、フレームの外へ出た後も追いかけたくなっちゃうくらいで、そういうことはなかなか少ないと思われるので、どんどん撮ってほしい。竹野内豊も映画とコーヒー以外はなかなかムード良かったし。