プール雨

幽霊について

テレビで『きみに読む物語』

  • ノアとアリーの物語、『きみに読む物語』を観ましたよ。
  • あの老人がノアじゃなくてロンだったりするとおもしろいんだけどなあ。ロン、いいやつじゃん。
  • とはいえ、なかなかこういう風に人と人の気が合うということはそうそうないので、まあ、そうならざるをえないというか、当然というか。
  • おもしろみがあるとすればアリーはなぜ書いたのかってところかなあ。
  • 「おもしろいはずだ」という前提を信じて見ると、アリーのお母さんがよかったような気がしないでもない。アリーの母ちゃんが、言ってることと思ってることが違うの。それでアリーはお母ちゃんを抱きしめて背中をさすってあげる。あの辺は良かったかなと思います。
  • 自分にとってはすこしテンポがゆっくりでもったりしていて、三分の二くらいに縮めるか、ミステリを仕込むか何かしてほしいけれど、それなら「刑事フォイル」を見ればいいわけで。大体フォイルさんと時代が重なっているのよね。主人公の二人がひたすら忍の字で勉強したり働いたりしていたところがわりと華麗にする〜っと流れていきますけれども、ノアが毎日毎日書く手紙にさっぱり返事がないというところで「これは本人に届いてないようだから、現地に直接行くか」と思うとか、アリーが「手紙が来ない。ならばこちらから書きましょう」と思うとか、そうならないのはやはりあの時期彼らもそれなりに必死だったからだろうし、それぞればらばらにあれこれしていた時期を経ての大爆発というのがもっとぐぐぐっと描かれていれば、さしものわたくしも涙をふりしぼられ、「エイドリアーン!」のメロディで「ゴズやーん!」となっていたかもしれない。