プール雨

幽霊について

『ラ・ラ・ランド』(La La Land、監督:デミアン・チャゼル)

  • 音楽それ自体や、舞台、映画などにはそれほどこだわりを感じないお話で、あくまでも主軸は「就職にまつわるあれこれ」という感じでした。就職映画かな。
  • でも、ラスト 10 分が「物語の発生する瞬間」みたいな感じでとても良かった。
  • 冒頭、自分にうんざりしているミアがちょっと猫背で、つられてこっちまで悲しくなった。ゴズやんはどうでもいいんで、「ミアが自分の声を獲得するまでの物語」をもう少しぐいぐいと見たかった。
  • とにかくミアが美声で。その横顔が美しくて。なのにすぐうつむいちゃうから悲しくなった。
  • ショービジネス以外の世界が舞台の方がおもしろかったんじゃないかな。何らかの意味で新しいものを提示する役回りなんて万人にめぐると思うんだけど。
  • 何にしろ「いい曲」すごい。踊れるってすばらしい。入れ替わり立ち替わり二つの曲が繰り返し繰り返し流れるのはちょっとつくりの大きいクラブ・ミュージックを聴いているようでもありました。標準的な映画のスパンと違う体感。4時間のようにも15分のようにも感じる。
  • 予告とちょっと違うので、予告こみでおもしろかった。