プール雨

幽霊について

『15時17分、パリ行き』(The 15:17 to Paris)

  • この話を新聞でじっくり読んで受ける感じと、この映画から受ける感じは、私の場合あんまり開きがないと思う。それが良かった。
  • が、それでいて『ゼロ時間へ』的な時間配置あり、主人公の「自分の必然性に耳を傾けて、その宿命に献身的でありたい」っていう痛ましいまでの願いありの、きちっとした物語でもありました。
  • こうして言われてみれば、確かにこの役を俳優がやっても、映画としては全然おもしろくないかも。おもしろくないどころか、「映画よ、さすがに図々しいのでは」という感じの仕上がりになってしまうのでは。
  • ドキュメンタリーを偽装してもいない、かといってドラマ仕立てでもない、なんだかよくわかんないけど、見たことない感じでおもしろい映画でした。