雨夫さんて人は睡眠に多少の問題を抱えていまして、夜中に一回目を覚ますとそこから一時間くらい眠れなかったり、朝の五時には目が覚めてしまったりします。見る夢は大体虫で、開いたドアの隙間からゴキブリが入ってきちゃった〜! とかそういうので、夜中に「うわあ!」という悲鳴をあげているときは大体、虫または虫的なもの(蛇など)に襲われているのです。
それで、睡眠改善に効果があると噂のヤクルト1000を飲み始めました。すると、夜中に一度目が覚めても、わりとすぐ眠れるというかたちで効果があらわれました。
このヤクルト1000 にはどうしたわけか「悪夢を見る」といった報告もちらほらあり、私は「どういうこと」と俄然興味を抱きました。
それで、一緒になって私も飲むことにしました。
効果というか反応はすぐあらわれました。熟睡できなくなりました。夜中に一度目が覚めるし、わりかしいつも鮮明な夢を見ているのに全然見なくなって、一言で言うと「寝た気がしない」状態になりました。
よく考えれば私は睡眠にまったく問題を抱えていないのです。入眠したら朝まで目が覚めず、一晩にひとつかふたつ、物語性のある夢を見て、起きて数分たつと「ああ、よく寝た」という感慨をいだきます。
そういう状態に余計な乳酸菌を仕込んだものだからなにかがトゥーマッチになってしまい、逆効果だったのではないか、と推察されます。
思い起こすに数年前、「花粉症に何らかの効果がある」というふれこみで飲み始めた乳酸菌の錠剤。あれを飲んだときも内臓に対する負荷を感じただけで、「なんか不快。なんか合わない」と飲むのをやめたのでした。
久しぶりにヤクルト1000 を飲まなかった夜。
その翌朝。
私は「ああ、よく寝た」という感慨を得ました。
なるほど、乳酸菌を人工的にしこまなくても私の腸内環境は完璧。覚えておきましょう。ついついおもしろそうなものがあると手を出してしまいますが、合う合わないは重要です。おもしろ半分で飲んではいけません。
ヤクルト1000 は切実に欲している人の腸へ届くべきなのです。
それでは、これで終わるのも人として何なので、近所の池の様子をご覧下さい。
木漏れ日が美しい季節ですね。
みなさまに安眠がおとずれますように。
🌍 おわり🌖