みずからのあるじであるみなさま、おはよう!
今週も日曜日さんがやってきてくれました。
ざべすはこの世界の片隅の東京の片隅の西東京市の片隅、「ざべす辺境伯領」に住んでいます。この世界の中の東京の中の西東京市の中に住んでいるので、「東京に遊びに行く」という表現は変なのですけれども、「東京に遊びに行く」という気持ちになる場所がいくつかあります。有楽町や御茶ノ水に行くときです。新宿や渋谷だとそういう気持ちになりません。「都会に行く」って感じです。こないだ、目白に遊びに行ったときも「東京に遊びに来たわ」という感じがしました。
目白駅のすぐ近くに、すてきな喫茶店「伴茶夢(ばんちゃむ)」がありますので、まずはそこに参ります。
モーニングの時間だったとかで、なんとトーストがサービスでついてきました。
おいしかったあ。1977 年からこの地でコーヒーをふるまっているそうです。
さて、目白にはあの自由学園 明日館があります。
1921 年女学校として創立された自由学園はたった 26 名の生徒さんから始まったそうです。
二階は食堂です。おひるごはんは生徒さんたちが自分で調理したそうです。
二階から一階を見わたせます。ここが特に、美しいです。
一階に降りてみました。
壁のフレスコ画は旧約聖書「出エジプト記」の一場面を当時の生徒さんたちが描いたものだそうです。この明日館は 1997 年に重要文化財に指定されたときにはかなり老朽化しており、このフレスコ画も修理、修復の過程で発見されたのだそうです。この絵の修復にあたっては、現在の生徒さんたちも活躍されたとか。
壁も、床も、窓もみんな、生徒さん達がここで快適に、元気に暮らせるようたくさん工夫されていて、ざべすはとっても名残惜しかったです。
講堂も公開されていました。
やっぱり、窓からたくさん光が入って、どこまでも明るいです。
ヤマボウシのお花が満開でした。
駅にもどる途中、目白庭園という公園があったので、おじゃましてみました。
うんと暑い日だったのです。
ここは「赤い鳥」の鈴木三重吉さんたちに縁のある土地だそうです。それで池の向こうに赤鳥庵という建物があって、申し込めばここで会合的なことができるようです。ざべすたちが行ったときは、なにか、お習字のようなことをしていたように思います。
鈴木三重吉さん旧居跡は現在、ギャラリーになっています。
さて帰りましょう、と駅にたどりついたところでふっと、ワインの立ち飲みができるお店が目に入ったので、ざべすたちはそこで喉をうるおしました。
このピクルス、カリっとしているのですが、最終的に桃の味がして、ざべすは今、とてもおいしい、不思議なものを食べているなと思いました。
こうして、目白一周旅行を終えて帰路に着いたのです。
ああ、東京で一日遊んだなあという気がしました。
1977 年から続いている喫茶店でお食事して、1921 年に建てられて、1997 年から修復がはじまった建物の中を歩いて、1990 年に開園したお庭を見て、1918 年創刊の「赤い鳥」にちなんだ建物のまわりを歩いて、古いものから新しいものまでぐるうりと一時にめぐったせいだと思います。
みなさまも東京におこしの際、「どこか寄ろうかな」と思ったら、目白散歩のことを思い出してくださいね。きっとご満足いただけると思います。
では、また来週お目にかかります。
お水たくさん飲んで、たっぷり寝て、ねむれないときでも「横になって目を閉じているだけで疲れは取れる」という呪文をつぶやいて、なるべくつかれをためこまないようにしてくださいな。
🌻 ちぇりおですわ 🌈