プール雨

幽霊について

真夏の散歩は命がけ

 白いサルスベリは遠くから見ても迫力があります。

白が太陽光を大反射

まぶしい

まぶしすぎる

 この道は、ほかの季節ならもっと涼しげなのですけど、

まっすぐな道です

どこまでも太陽光が追いかけてくる日です。太陽光が、ほぼ、「矢」です。

木漏れ日とかいうほんわかしたものではない

 そんな太陽ぎらぎらの日に、中央線ビールフェスティバルなるものが催されました。この辺一帯のビール醸造所が一堂に会して、クラフトビールをもりあげようという祭りです。

じゃん

 駅名と醸造所名が掲示されたテントをぐるりとめぐりながら、おいしいビールをいただいて、「なぜだろう、おなかいっぱいだ」という状況になりました。

最後に飲んだビールは昭島のビールでした

 ビールはおなかいっぱいになりますね。たぷんたぷんになったおなかを抱えて、近くのお寿司屋さんへ。私はお寿司がそれはもう大好きで、おなかいっぱいでも寿司なら食べたいし、何ならスーパーのお寿司でもいいくらい、「寿司だったらいつでも、何でもいい」のですけど、お店でおいしいお寿司をいただけたらそれほど幸せなことはありません。

半裸の男性を見ながら乾杯

このあん肝を食べているとき、夫が「雨ちゃんは太っていても血がさらさらだからいいよね」と気になることを言いました。血がさらさらでも太ってたらしょうがないですよ! と私は思いますが、みなさん、どう思われます?

寿司

なみなみもう一杯

 夏バテしているところに直撃のおいしさでした。脳に直接の刺激があり、かなり機嫌がよくなりました。「うまうま」「おいしいおいしい」と呪文のような応酬で明け暮れ、その後はまっすぐ、おうちに帰りました。

だって暑すぎるのだもの

ぎらぎらしているわ

こんな太陽、受けとめきれません

ナツツバキの実は無事に秋を迎えられるでしょうか

ヤマボウシの実はおいしくなるでしょうか

 話は変わりまして、こないだベランダに蝉が迷い込み、蝉ときたらひとしきり騒いだあと、ひっくりかえってひくひくしてたんです。私は「わーーーー!!!」と大騒ぎして部屋の中に駆け込んで窓を閉めて、「ここで死ぬな! がんばれ立ち上がれそして出ていけ!」と悪徳警官か選挙間近の市議会議員みたいな酷薄なことを叫び、ただただ怯えていたのです。夫がクイックルワイパーの柄でちょいちょいとつついたら蝉はくるっと起き上がり飛び去っていきました。

 後から考えるに、あれほど怖がる必要が果たしてあったのか。不思議な気持ちがいたします。相手は GOKI ではなく、蝉なのです。蝉が私に何かするだろうか。いや、そんなこと言い出したら GOKI だって生きているだけなのだ。それはいいとして、蝉、ほんとに私はこわいのだろうか。間近で見たらまた「ひゃーーーーー!!」となるのだろうか。現状、蝉時雨を浴びており、あっちからもこっちからも蝉の声が聞こえてきて、「風物詩だのう」などと吞気な構えでいるのに。多少、耳鳴りと区別がつかず、体調が心配ですが。

 蝉といえば今朝、四時前から蝉が騒ぎ出し、私は目が覚めてしまいました。「うるさいよ」という即物的な反応しか出ませんでした。詩情はどこへ行った?

 何が言いたいかというと、せめて蝉に対する情緒を回復したい。「ああ、夏だな」と思うに留めたい。そして蝉の名誉の一助となりたいものです。

 

🎐 突然ですが、おしまい 🐚