ざべすよ!
ざべす、酒蔵探訪しました。
埼玉県比企郡小川町は、小さな町に立派な酒蔵が三軒もあるのだそうです。ひやおろしの季節で気候もいいし、酒蔵見学にはぴったりです。
最初に行ったのは松岡醸造さんです。
ここでは、事前に蔵見学を申し込んでおきました。醸造シーズンなのに、中までぐいぐい入れてもらって、いろんなお話を伺いました。
まず、お米を洗います。
次は、蒸します。
洗っている最中にもどんどんお米が吸水してしまうので、時間の勝負なのだそうです。蒸したらどんどん冷まして、そしたら次はいよいよ麹菌と酵母菌が働く段階になるのだそうです。
ざべす、日本酒の醸し方は難しくてよくわかりませんが、蔵は冷たくて、ひんやりして、いい香りがしました。
発酵を管理するため、とっても冷たいお水がぐるぐる循環しているのだそうです。
ところでこの蔵は、元は新潟で酒造業を営んでいた方が、1851年、この地にエスタブリッシュ。そのときから使っている蔵も見せて下さいました。
ここで、とってもめずらしいお部屋を見せてもらいました。昔々、ニッポンという国では、税収の三分の一が酒税だった時代があるとかで、その頃は蔵に税務署の人が常駐していたのですって。そのお部屋が残っているそうです。
机の上に、大正十三年の本がありました。とにかくお酒大事、ということが書かれていて、禁酒国は滅びるとまで書いてありました。法律に無理はあるかもしれないけれど、それで滅びはしないんじゃないかしら。
昔はお酒がエラかったんだなあと思いました。
今はそうじゃなくなって、よかったです。おいしいお酒を好きで優雅に飲むのはいいけれど、飲めなきゃ大人じゃないとか言われるのは間違っていると思います。
それに、今の方がずっと日本酒、おいしいんですって。史上、最も日本酒がおいしい時代なのだそうです。
ここまでくるには醸造と販売、それにまつわる法律など、日本酒に関するすべてにわたる人々の営みがあったのだなあと思いました。
この後、売店に移動して、試飲させてもらいました。
ひやおろし、純米吟醸、純米大吟醸、熟成酒、受賞ほやほやのお酒など、たくさんいただいて、お買い物して、大吟醸ソフトクリーム食べて蔵をあとにしました。
松岡酒造さんは見学を予約するのがおすすめです。とっても丁寧で楽しいお話がたくさん聞けて、ざべすお勉強できました。それに、試飲も楽しかった。フルーティーな香りとキレの良さが特徴の、すてきなお酒がいっぱいです。
静かで、お花があちこちに咲いている、落ち着いた町です。
この後は、晴雲酒造さんという蔵に向かいました。
つづく