プール雨

幽霊について

ざべす、松島の月を見ました記 ⑵ 〜ファイナル〜

およ?

およよ?

日が昇りました!

 目覚めるとそこは海岸に臨むホテルでした。

こんなお宿でしたのね

占いスペースがありました

 朝食はビュッフェスタイルで、和食洋食中華、なんでもそろっていました。ざべすは全部のスタイルで元気いっぱい食べました。雨子は念願のねばねば丼を食べていました。雨子はオクラやメカブなどのねばねばしたものが好きなのです。

これは雨子のデザート

 ばいばい、また来るからねとお宿をあとにしました。

 朝日に照らされた松島を見ると、やっぱりとってもおもしろい風景で、また来たいものだなあと思いました。

岩と木と人の住むところ

 この日めざしたのは鹽竈です。

どっちから電車が来るのかもわからない

こっちからでした

雨子にとってのアリーナ席

 たくさんのトンネルとぐねぐねまがる線路をこえてやって参りました鹽竈へ。

ばばーん

 浦霞という日本酒で有名な酒蔵がある街です。まずは酒蔵詣でなのです。

試飲します!

これは梅酒

 とっても大きな蔵で、ざべすたちのような観光客も大勢訪れるところですが、観光蔵化していなくて、おいしいお酒をこつこつつくっておられる感じです。

うらっかわ

大きくて、まるでひとつの街みたいです

 鹽竈はほかにも酒蔵があり、酒の街と呼んでさしつかえないと思います。さらにさらにこの街は、日本随一の寿司処だとかで、これはぜひともいただかなければなりません! ふんがー! と参りました。「すし哲」さんです。

じゃじゃーん

 開店してすぐだったにもかかわらず、あっという間に一階のカウンター席は満席になり、その後もお二階へぞくぞくお客様が入っていきました。

 お店の方々はみなさん、きびきびきらきらとしてらして、あっという間にお寿司の宴が始まりました。

いつもワインの雨子もさすがに日本酒です

 ところで、なにがどうしたかわかりませんが、すし哲さん店内の写真が全部赤くなってしまいました。そこのところご了承ください。雨子の考えによれば、「カウンターのまぐろの反射ではないか。店内にまぐろに光が満ちていたのでは」ということだそうです。

お寿司来ました!

おわんです!

サービスの、蛸のあたまのお寿司です!

 おいしかったあ。

 全部おいしかったです。思い出に残るおいしさでした。蛸の頭のこりこりもおいしかったのですけど、蛸をやわらかく、甘く煮たのがとくにおいしかったです。

 おいしいね、おいしいねと言い合っていると、カウンターの中の職人さんたちが優しくほほえんでくださいました。ざべすはそれもうれしかったです。

おくちなおしのシャーベット

 ごちそうまでした、とすし哲さんにお別れして、次はいよいよ鹽竈神社です。

どーん!

 鹽竈神社はこのながーい階段をうんとこしょ、うんとこしょとのぼった先です。

 それでざべすたちは「ま、いっかあ」と言って鳥居の手前で「ばいばい」と手を振ってお別れしました。

 代わりに、塩竈市杉村惇美術館に行きました。

じゃーん

 昭和 25 年建造、塩釜石を使用した公民館の二階を美術館に改装したのだそうです。

杉村惇さんはこの地を愛してこの地に愛された洋画家さんです。きれいなもの、好きなものでまわりを囲まれた杉村惇さんにふさわしく、この美術館もおしゃれで愛らしいものでいっぱいでした。

 特に講堂がきれいでした。

うわあ

光まできれいです

 コーヒーもいただきました。

あったまりました

 すてきなところでした。

講堂の外観

 ばいばい、鹽竈。また来るからね。

はい

 旅もいよいよ終盤。ますます盛り上がります。今度は新幹線の時間まで、仙台駅周辺をお散歩です!

市が立っていました

 市場はとってもきれいで、たくさんのお客さん、たくさんの仕事人さん、たくさんの食べ物でぎゅうぎゅうでした。

にぎわってます!

 以前から、仙台では「おもちを食べよう」という共通の見解を形成しておりました。ずんだもちを中心としたおもちを思うさまいただこうと、評判のお店、村上屋餅店に伺いました。

手前はくるみもち、奧はくるみ、ずんだ、黒ごまの三色セットです

 おいしかったあ。

 松島では雨夫が「牡蠣、好きじゃない」と言い、仙台では雨子が「ずんだ、好きじゃない」と言います。

 なんということでしょう!

 ざべすがぜんぶ食べてあげます!!

 それにしても仙台は栄えた街です。こんなに隅々まできれいで栄えた街は、ざべす、初めて見ました。

 この、飲み屋横町みたいなところも、

開店前なのですが、すてきな通りであることはわかります

そこここにきれいな公衆トイレが設置されていて、こんな休憩所もあって、

休めます

歩きやすく、お買い物しやすい、とってもすてきな街です。

 お手洗いがどこも最新式できれいなのは、松島も鹽竈もそうでした。もしかして震災の影響もあるのかなと思いました。

 とにかく、人がふらりと歩けて、ふらりと休めるようになっている街は、優れていると思います。

 ざべすは宮城県をほんとうの大都会だと思います。

 寒かったので、すてきな喫茶店でカフェオレをいただき、

静かであったかくておいしかったです

ざべすたちは仙台をあとにすることにしました。

なんだかさみしくなりました

 また来るからね。

 しかし、ここでしょんぼりしてちゃいけません。城に着くまでが旅行です。新幹線での過ごし方が重要です。

おみやげを探します

 さあ、最後の宴会のはじまりです!

じゃじゃーん

ばーん

どーん

だだーん

 というわけで、城に到着してから雨子も雨夫もずっと「食べ過ぎた」「飲み過ぎた」と言って横になっています。

 んもう、だらしないのだから!

 旅に行ったらどうしても酒蔵には行かなきゃいけないのだし、その土地のいちばんの名物はいただかなきゃならないのですから、これくらいで倒れられては困ります。

 来年の旅行ではこうしたことのないよう、日頃からの鍛錬を求めます。

 そういえば、年の瀬ですわね。

 みなさまは年末年始、何を召し上がるの?

 ざべすはお魚を食べる予定です。お魚食べてお散歩してまたお魚食べて風呂入って眠るの。

 2023 年はざべす辺境伯国一同お世話になりました。2024 年もどうぞよろしくお願いいたします。

 どなたさまも、よいお年をお迎えください。

またね

🐟 ちぇりおですわ 🍷