プール雨

幽霊について

怪談

 怪談は、毎年 6 月くらいから読み始めるわけ。

 最初はのりのりで風呂でも平気で読んで「全然怖くない」って感じで、今くらいから怖くなる。夕べも寝しなに軽い怪談読んで、一旦寝たんだけど、急に怖くなって目がさえちゃって。「……幽霊など断じて信じてないっ、仮に、仮にっ仮にっ、万が一来たとしても、何だって言うんだ、私は私は私は…晴れ女なんだからっ」と本気で思った。思った、ていうか唱えてた。そのとき隣で夫が「やめなよっ」って寝言で言ったのが一番怖かった。