プール雨

幽霊について

「われらが背きし者」

ジョン・ル・カレの新作を読み終わって大の字で寝っ転がって天井を見つめていると、夫が話しかけてきた。

夫「おもしろかった?」
雨「……おもしろくなくてもいい、衝撃の展開とかいらない」
夫「じゃ、おもしろいことはおもしろかったんだ」
雨「…………(むくっ)ラスト、話していい?」
夫「(驚)えっ」
雨「話すよ。(ネタバレ)」
夫「あっそう! いま、どんな気持ち?」
雨「いや、だから、おもしろくなくてもいいから(ネタバレ)」
夫「(困惑)まあでも、そんなに考えこむんだからおもしろかったんだね」
雨「……いや、どうかな……」
夫「えーーーっ!」 

われらが背きし者 (岩波現代文庫)

われらが背きし者 (岩波現代文庫)

 

 残り30ページというところで、「夢オチ、プリーズ!」っていう展開が起こって、じたばたしながら読み終えたら(ネタバレ)。今夜はもう、軽いミステリとか読んで休もうと思います。
みんな、読めばいいと思うよ……。