プール雨

幽霊について

まずいコーヒー

まずいコーヒーとまずいワインには、それでしか出せない甘美さがあると思うのだ。まずい紅茶はさびしいだけだが、まずいコーヒーにはドラマを感じる。いや、よく考えるとまずい紅茶の寂しさというのも半端ない。ちょっと会いづらいと思ってる祖母のところにどうしても顔を出さねばならず、そこで出された紅茶が激しくまずかったりしたら、主人公はどう感じるだろう。まずいカレーもいい。カレーなのにまずいということろに物語を感じる。しかし、まずいラーメンには命の危険を感じる。