丹後ミステリーツアー二日目は木津温泉でおめざ。冷蔵庫で冷やしたコーヒー牛乳をいただきました。
松本清張さんの泊まった宿は現在新館が建っていて、そちらが表玄関になっているので、初日は元の建物の玄関がどうなっているかわかりませんでした。朝になって、改めて探訪。竜宮城っぽい素適なたたずまいでした。
お宿を後にして、てくてくと駅に向かうとさみしいような気持ちがしてきました。
またくるからね、と思いながら木津温泉を出発しました。
気を取り直して、天橋立ワイナリー探訪です!
午前中の早い時間帯だったのでレストランは開店前でしたが、売店は開いていて、そこでソフトクリームと、ワインをちょっとずついただきました。なかでも、発酵途中の「ベイビーワイン」というものが甘くておいしくていいにおいで、ざべす気に入りました! おかわりしました。
そこからバスに乗って、伊根というところを目指しました。
ここは、『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』という映画の舞台となったところです。きれいな女の人がここに住んでいて、とらさんはその人に会いに来るの。女の人はとってもうれしくてうれしくてきらきらとしました。それで、今度は女の人の方から柴又に来ました。でも、とらさんは自信がなくて臆病で逃げてしまうの。よりによってデートにみつおをつれていくなんて! みつおが後ろにいるのを発見した瞬間、女の人の光がしゅーんとなってしまったの。それで「旅先で会うとらさんは優しくて、楽しくて、すてきだった。でも故郷で会うとらさんはちがうのね。とらさんはここで、優しい人たちに守られているんだものね」って言ったの。ふたりとも、とってもかわいそうだったのよ!
女の人の名前はかがりさんと言います。舟に乗せてもらって、かがりさんがとらさんを見送った場所や、かがりさんのおうちを教えてもらいました。下の写真の、お花畑のある辺りが、とらさんが「また、伊根の方に風が吹いたらくるよ」って言って、かがりさんが、いいえ、とらさんは来ないわと思った場所だそうです。
舟で湾から離れたり、ぐっと近づいたりしながらひとめぐりして、ざべす興奮しました。鳥さんたちもたくさんついてきました。
今度は、陸にあがって、陸の方から見ます。湾に沿って舟屋がずらっと並んでいて、その向かい、山側に母屋があるので、町並みもとってもすてきです。ざべすは、道側にちいさなおうちの玄関がずらっと並んでいる道が好きです。
道を歩いていると、ちゃぷちゃぷという波の音が聞こえてきて、海の上を歩いている気持ちです。
この町には大きな酒蔵、向井酒造さんがあります。とらさんが飲んだ日本酒もきっとここのお酒なんだと思います。ざべすたちは、ここで、片っ端から試飲しました。蔵の人は無表情にさらさらと説明しつつ、次から次へと注いでくれました。
ここの蔵にはこのような、海を見ながらお酒を飲んでゆるされる場所があり、ざべすたちはここでアイスクリームと、焼酎の酵母で仕込んだというちょっと変わったお酒を飲みました。甘酸っぱくておいしかったの。パッケージの絵は不気味なのですが、そこに「まだ かえりたないねえ」と書いてあって、みんなでそれを声に出して読みました。かがりさんが言っているような気がしました。
そして、海だけでなく、間近までせまった山の間に立つおうちと階段もすてきでした。大きなお寺もありました。
夜は天橋立にもどって、対橋楼という宿にチェックインしました。宿のご主人がえびすさんのような人で、ずっとにこにことざべすたちのお世話をしてくださいました。ごはんもとってもおいしいし、お風呂もおはだすべすべになりました。
お風呂入ってごはん食べてお風呂入ったらなんだかくたびれて、すぐ寝てしまいました。ちゃぷちゃぷという波の上に寝ているような気がしました。