プール雨

幽霊について

こんな夢を見た

 快晴。

 だだっぴろくて殺風景な十字路。こちらから見て対角線上には野球場。ほかになにもない。

 ふと見ると、道の反対側、球場の手前に長いベンチがあって、中年の男性が二人、老女が二人、そして中年の女性が二人という順番でこしかけていて、こちら側に向かってなにか言っている。全員水色のユニフォームを着ている。夫の足下にころころと何かころがってきたので、それを投げてくれ、ということのようだ。野球のボールかと思ったら、レモンだった。夫はレモンなんて、うまく投げられるかなあと言ってぽーんと放った。老女が立ち上がって、うまく受け取ってくれた。彼女たちと挨拶をかわしながら別れ、しばらく歩くと球場の方からホームランの音が聞こえてきた。レモンを打ったのも、老女のひとりだったようだ。