私のつくるまぜ麺的なものは総じてあまりおいしくない。味がぼんやりしていて、「まあ、食べられないことはないが……」と思っているうちにすべてが終わりぼんやりとする。
それがこれまでのまぜ麺でした。
これからは違う。
私は冷やし中華をおいしく作ることができるようになりました。参考にしたのは『暮しの手帖 春野菜夏野菜決定版レシピ』の末尾を飾る、坂田阿希子「野菜たっぷりの冷やし中華」です。
私の冷やし中華の問題点は以下の通りです。
- ぬるい
- うすい
ぬるいのもうすいのも、麵の洗い方、締め方が間違っていたせいです。水気をしぼるときに「ちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ」で済ませていました。この後水気は「ぎゅううううううううううううううっ」としぼらなければいけなかったのですね。
また、私は高血圧ラインぎりぎり正常のところを生きており、塩分を平素気にしておりますので、タレ的なものを度を超して薄くつくる傾向があります。
しかし、「ああ、冷やし中華食べたいなあ」としみじみ思うときはすでにかなり発汗して疲労しているのですから、思うさまあまじょっぱいものを食べるべきなのです。
レシピ(二人分)にはこうありました。
- 辛子……小さじ二分の一
- 酢……大さじ三
- 醤油……大さじ五
- 砂糖……大さじ一
- 鶏の蒸し汁……小さじ一〜二杯
驚きました。私が想定する醤油量の三倍近くの量が示されています。なんということでしょう。私の毛細血管はこの醤油を受け入れるでしょうか。ちょっとこわい。でも覚悟を決めました。ぼんやり冷やし中華を脱するのだ。決断しました。黒酢大さじ三に対して醤油を……大さじ三入れる!!
おいしかったです。十分はっきりぱっきりとした味に仕上がりました。
そしてさきほど、自分一人の昼ご飯のために作った冷やし中華には、黒酢大さじ一、醤油大さじ一、砂糖小さじ一で決めました。
おいしかったです。
要するに、黒酢ですべてなんとかなる。
以上で報告を終えます。
あっ、炒め玉葱を入れたらかなりおいしかったです。ほんと、ほんと。これはほんとう。
🍜 おしまい 🍝