プール雨

幽霊について

なんでもない日

 今日はあらゆる天気予報がばらばらの予報を示しており、ああ、読みにくい天気なのだなとは思っていましたが、なんとそれらすべてがはずれるという結果になりただただどしゃぶりを眺める水曜日です。

最近買った、かわいいだけのものを見て下さい

 出先で高級スーパーがあると必ず入ります。めずらしいものが見られるかもしれないからです。こないだ電車を乗り間違えてうっかり都会にたどりついたときも、高級スーパーを冷やかして「こんなに大量の高級品、ほんとうに売れるのだろうか」としげしげ眺めました。そして上記のパンを買いました。家で食べて、「おいしくないな」と遠くを眺めました。念のため申し添えますが、この話に特に教訓的なものはありません。

夏バテ気味だったくま。名前はくまぽー

 ぽーちゃんは夏が苦手です。雨降りも苦手です。得意なのは、寒いときと酒蔵です。はやく寒くなり、そして酒蔵探訪ができるくらいに感染が収まってくれないかと切望しております。ぽーちゃんが。

 昨日は熱中症アラートが出ていたので、昼間家でじっとして、夕方お散歩しました。

かわいい花

 いつもの公園に、いつもと違う時間帯に行くのもまた楽しいものです。

ちょっとおそろしげに見えます

 池と呼んだり沼と呼んだりしている池は、相変わらず藻に覆われていて、大変なことになっていました。

そして、虫がぶんぶん飛んでおりました

 このとき我と我らの横をすり抜けた、半裸のランナーのみなさんがとても不思議でした。健康のためなら半裸にもなる、そういう心意気なのでしょうか。半裸で辛そうに駆け、そしてそんな状態ですから当然マスクはしていないのでした。屋外でそれほど混み合っているわけでもないので、マスクしないのは別にいいのですけど、この半裸状態でマスクはしているとなれば、ますます変態らしさがあがり、公共の場で半裸であるうえにマスクで顔を半分隠していることから、通報の危険性すら生じるだろうなと思いました。

 念のために申し添えますが、この思考には生産性がありません。

くるみ?

 私は元気いっぱいです。

 塚田穂高編著『徹底検証 日本の右傾化』を読んでいます。2017 年に出た本で、2017 年に出てすぐ買っていました。買ってすぐ「はじめに」を読んで具合が悪くなり、体の右側を下にして眠り、その後は積んでいました。ずっと視界のすみにこの本はありました。私は「研究者やジャーナリストというのは、ほんとうに偉い。ほんとうにすごい。なぜならあのいかにもカルトっぽい、形式だけが先行し、前後のつながりをまったくもたない、きもい日本語をぐいぐいに読み込めるのだから」と尊敬の念を高めていました。私は自民党の方特有の、省略が多く記者が(かっこ)でくくって色々と補わなければ文意が成立しない表現がとても苦手です。一文読んではつっかえ、次の文に行っては「さっきの話はどこ行った」と思います。新聞を読んでいるときは舌打ちやうめきがとまりません。研究者や記者はそれを毎日毎日ぐいぐい大量に読むわけですから、仕事とはいえ過酷すぎる話です。そんなこんなをしながら今般、「もう、読むしかない」というタイミングがやってきて、我慢して読んでいます。全 21 章中 12 章まで来ました。立法根拠がないと批判されながら強行採決につぐ強行採決でばしばし立法されていったきもい法律群の成立にカルトがどうかかわってきたかがテーマ毎に時系列に沿って説明されていて、なるほどあの不可解な強引さはこういう運動あってのことだったのだなあと納得できます。

 おすすめです。

 そしてそれだけ読んでいるとやはり胃がじゅわっと痛くなるので、ダグラス・アダムズの『ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所 長く暗い魂のティータイム』を合間合間に読みます。『徹底検証……』と同時に読み始め、こちらは半ばを過ぎましたが、『……ティータイム』は最初の方でうろちょろしています。一段落に一回、驚くこと、びっくりすることが起きるので、ついついじっくり味わってしまいます。声に出したい表現もめじろおしですし、ものすごく久しぶりに小説の登場人物に対して「なんだおめー」と本気で語りかけてしまいました。本当はすべて放り出してこればっかり読んでいたいです。

 おすすめです。

 これと、伊藤比呂美の「私には夢がある」で幕を開ける現代詩手帖の最新号『わたし/たちの声 詩、ジェンダーフェミニズム』を読んでいます。

 おすすめです。

 そうこうしているうちにヒグラシが鳴き、うろこ雲が流れ、秋になる。

 なってください。

 とは思うものの、近頃の夏ときたら予算の大きなハリウッド製長編大作のようなものでなかなか終わってくれません。あるいは話題になり始めたころの、韓国のハードなホラーのようと言いましょうか。「そろそろ終わりかな」と思ったあとでこそ手痛い展開が二つ、三つと続き、客席ではあるいは倒れ、あるいはうなだれ、無言のエンドロールを迎える、そんな感じです。

 まだまだ気をつけつつ、「立秋をスルーしちゃったな」という反省もしつつ、日が暮れます。

ばいばい、昨日

🎐 おしまい 🐌