みずからのあるじであるみなさま、おはよう!
ごぶさたしておりました。
ざべすは、このところ温泉に行っていました。温泉に入って、出るとぶわーとドライヤーをかけられて、マッサージされて、それでくたびれるのでおひるねして、ごはん食べてまたお風呂入って、の繰り返しでした。もっと長くいる予定だったのですけど、ざべすが「もう帰る」って言ったらみんなも帰るって言い出したので、クロネコベンツにのせてもらって帰ってきました。
久しぶりに帰ってきてみると、わが城もなかなかよいところにあると思いました。
どこでも慣れれば城なのですけど、ざべすはやっぱり今の城に帰ってこられてうれしいと思いました。
そしてざべすは、雨子のおともだちからお茶会の招待を受けて、いそいそとおでかけしたのです。
南町田という町に、そのお城、Shantea はありました。
東京を地球にたとえると、ざべす城から南町田まではちょうど北極から南極くらいの感じでした。電車をいくつか乗り継いで、乗ったことのない電車で居眠りして、そしてたどりついたとき、ざべすは時差が心配になりました。時差はない、とのことでした。
雨子を入れて四人の女性たちは「わ〜ひさしぶり〜」「はじめまして〜」と手をふりながら集合し、あっという間に Shantea 城に到着し、お部屋に通され、お茶を待ちました。
最初は、ソーダで出した紅茶、春のお茶、夏のお茶、秋のお茶をちょっとずついただいて、それぞれ好きなお茶の傾向を確かめるという趣向でした。
ざべすはこれがとってもいいと思いました。
ざべすはどれもおいしくて、ちがうのはわかるけれど、それをなんと表現してよいかわからないと思いました。ざべすはどのお茶も好きですわ。
ざべすは、アフタヌーンティーの習慣をとても不思議だと思っていました。
午後にあんなに本格的にサンドウィッチやケーキをいただいたらおなかぱんぱんになって晩ごはんに何も食べられないのではないでしょうか。
でも、そういう問題ではなかったのです。
紅茶という飲み物は、ケーキや果物だけではなく、ハムやバター、いろんなオイル、お塩、ニンニク、卵などともよく合う、お食事をいただきながら飲むととってもおいしいものだったのです。
たぶん。
そう思いながらざべすはちっさな声で「いただきます」と言い、キューカンバーのサンドウィッチやピクルスを食べたり、ケーキを食べたり、スコーンを食べたりしました。
どれもとってもおいしかったです。
そして、その間にもどんどんどんどんお茶が注がれていくのです。それがどれもとってもおいしいのですけど、ざべす、おなかがたぷたぷになるのではないかと心配になりました。
四人の女性達は
「ぜんきょく、げっとわいるどの CD もってる」
「めがねをつけることにより、めがわるいことをじかくしてしまいつらい」
「あいぼうをだれもみたことがないのにみんなあいぼうのはなしをする」
「すこーんのこげてかたくなったところがすき」
「かっこんとう、おいしい」
と、呪文のようなことを言っていましたが、とても楽しそうでした。
ざべすは、ともだちっていいものなんだなと思いました。
楽しかったあ。
お城をあとにするときは「ばいばい、また来るからね」と思いましたが、アフタヌーンティー自体はもうあと何回もしないのだそうです。今度は別のタイプの催しものをなさるということでした。
その後、みんなでマーケットをお散歩しました。すっかり忘れていましたが、年末で、クリスマスなのですね。
いろんなお店が集まっていて、とても豪華な空間でした。おもちゃやさんもありました。特に言われませんでしたが、ざべすのためだと思います。四人の女性たちはみなさん淑女でしたので、ざべすのためにおもちゃやさんに入ってくれたのだと思います。でも、ざべすは女王でおねえさんなので、雨子に頼んでくまちゃんへのおみやげを買ってもらうことにしました。
おみやげも買えたし、ずっと楽しい気分でざべすは幸せを感じました。
また遊びに行きたいです。
そのためにもみなさま健康にごりゅういのうえ、冬をおすごしください。
ではまたお目にかかりますわ。
🌹 ちぇりおですわ 🌹