プール雨

幽霊について

ざべす、真夏の秩父を駆け抜ける

 みずからのあるじであるみなさま、おはようございます。

 今週も日曜日さんがやってきてくれました。

ざべすよ!

はい、パン

 こないだざべす、ぴゅっと秩父まで遊びに行ってきました。

銀色の電車に乗りました

特急の指定席は旅情をかきたてます

 無事、到着して、カナヘビを見ました。

 そのころには「暑い」としか考えられなくなっていました。

あつそうで、じっさいあつい

 今回の旅の目玉は「兎田ワイナリーで見学をして、試飲をして、気に入ったのを買ってくる」でした。

 が、COVID-19 のせいで工場&農園見学はお休み中だったのです。

シーンとしていました

 残念。ですが、近くに直売所&レストランがあることを知っていたので、そちらに行くことにしました。

すぐちかくです!

chichibu-ff.com

 直売所にはたくさんの種類のワインがあって、それらのほとんどを試飲できるようでした。ざべすたちは次から次へといただき、「ようし、これだ」と意中のワインを決めて、それからレストランの席に着きました。

お気に入りです

 甘くておいしいワインをいただきながら、チーズ、バーニャカウダ、うどん、わらじかつなどをどんどん食べました。

とってもおいしいチーズにおいしいハチミツ

秩父特製バーニャカウダ

柑橘でさっぱりつるりのうどん

名物、わらじカツ

 わらじカツの向こうに見えているものはホエーのスープでいただくうどんです。どれもおいしかったし、秩父名物が食べられて楽しかったです。

 ざべすたちはごきげんになって、「ごちそうさまでした!」と元気よくおんもに出て、出るやいなや、しおしおになりました。

あつ

 声に出して「あつい」と言ったわけではなかったのですが、通りかかった人が「暑いですねえ」と言ってくださいました。あと二分、バスが来なかったら、ざべすは背後を流れている河に飛び込んだと思います。

 バスはすいすいと秩父鉄道秩父駅に到着しました。この、「秩父鉄道秩父駅」から「西武鉄道西武秩父駅」の間はまっすぐ、はきはきと歩いて行けば 15 分くらいなのですけど、ざべすたちはあっちにふらふら、こっちにふらふらして、3 時間かける予定で、実際、3 時間かかりました。が、それは予想していた 3 時間とは様相が違っていたのでございます。

 なんせ、暑くて暑くてたまらないので、屋根と壁のあるところから出られないのです。

駅の新聞自販機をしげしげと眺めたり

とりあえず駅の待合室でお酒と水をがぶがぶ飲んだり

 ちょっと歩いては、すぐ屋根のあるところに駆け込んで、

こんなものや

こんなものを

冷たいものを摂取してしまうのです。

 秩父鉄道秩父駅から西武鉄道西武秩父駅の間、直線にして約 1.5 km の道のりにはたくさん見どころがあって、普段なら長時間かけてうろちょろするところですのに、

こんな洋館がたくさん

ついつい、お店からお店へと小走りで移動してしまいました。

 それでも、ぜひとも行きたいと思っていたコーヒーのお店ではゆっくりすることができて、ざべすは英気を養いました。

名店

ぢろばたさんです

 店内は落ち着いた風合いで、ざべすはこしかけると、なんだかうとうとするようでした。

しずか

 ぢろばたさんのブレンドは酸味寄りから苦み寄りまで数段階に分かれていて、雨子が一番酸味寄り、雨夫はそれよりはマイルドな酸味のものを注文し、ざべすたちはまろやかなものをお願いしました。

きれいなカップでいただきました

 ブレンドだと、いろんな風味がして、飲んでいる間、ずっと楽しいと思いました。この後、お店の方が、ストレートのモカ・マタリをサービスしてくださり、お豆単体の味も味わいました。

モカ・マタリさん

 ごちそうさまでした。

 たっぷりおいしいコーヒーをいただいたあとは、秩父の名店、「ニューみとや」さんに駆け足で向かいました。ケーキ屋さんです。

じゃじゃーん!

 みんなでわけっこしながら食べました。どのケーキもふうわりとしていて、舌触りがよく、いいにおいがしておいしかったです。『ブリティッシュベイクオフ』風に言うと、「おいしいわ。味も、風味も、食感も、見た目も、言うことなしね」という感じです。

 ごちそうさまでした。

 ふう。おなかいっぱい。

ジビエのお店

 でも、旅はここで終わりではないのです。

 そうです。

 帰りの特急電車の中での過ごし方も、旅では重要なのです。

もう、ホームに入っていました

夕陽にそまる黄色いシート

 ざべすたちは吟味したおみやげを、この席で静かにいただくことにしました。

どどーん

 あれから数日たち、今になってこの旅のことを思い出すと、それだけでおなかいっぱいになります。おんもが歩きづらい気温だったため、ざべすたちはずーーっとずーーーっとなにか食べていました。クーラーの効いたところで。

 どれもおいしかったあ。

 それに、なんだか不思議な旅であったなという気もします。雨子は「次に行くときは泊まって、ゆっくりしたい」と言っています。次とはいつでしょうか。それはわかりませんが、いま、ざべすは稀有な体験をかみしめているところです。

あの日の月

 ではまた来週お目にかかりますわ。

 お水たくさん飲んで、たっぷり寝て、お体大切にお願いいたします。

🚃 ちぇりおですわ 🍷