みずからのあるじであるみなさま、おはようございます。
今日は日曜日。そしてざべすの城に秋が訪れています。
ざべす、こないだ、湖水地方を旅しましたの。そのときはまだ夏でした。
イギリスの湖水地方のように見えますか?
ここは日本の多摩湖です。多摩湖は通称で、正式名称は村山貯水池です。100 年くらい前につくられた人造湖なのよ。
直接ここに行くのも芸がないので、ざべすたちは遠回りしていくことにしました。
まずは東村山で開催中のお祭りをのぞきました。
近所のお店の人たちがこぞって出店して、焼き鳥やビールや黒やきそばやダンスでにぎわっていました。会場のきわのところでは木々がにょきにょきと背を伸ばしていて、その下は人気スポットになっていました。ピクニックシート持参のみなさんもいらして、ご近所では今日のことが前々から楽しみだったのだろうなと思いました。
ここから電車で東大和市ということころに行って、そこでバスに乗り換えて「貯水池下」というバス停で降りました。
泊まるのはここ、狭山ベースです!
お部屋は、ひと組一軒です。
ちいさなおうちですが、おうちはおうちです。
ここでざべすたちはいつもより早くお風呂に入って、さっぱりとして思うさま宴会をしました。
飲んで、食べて、本を読んで、また食べて、飲んで、本を読んで……を繰り返していたらいつのまにか朝になっていました。
旅先で泊まって目が覚めた朝は、「今日はもうここを旅立つんだな」とすこし寂しくなるのですが、この日はそうなりませんでした。
どうしてでしょうか?
自分の城から近いので、どうしても「じぶんちの庭に建てた小屋で寝た」感じになってしまい、旅をしている実感がわかないということなのでしょうか。「旅には距離が必要」という仮説が生じました。
そんなことを考えつつ、軽い鉄道オタクの雨子を喜ばせるために、西武球場前からめずらしい、ちいさな電車に乗って、多摩湖駅まで行くことにしました。
西武球場前駅、西武ゆうえんち駅、多摩湖駅の三つだけの短い路線なので、あっという間に着きました。
戦争中は五回も爆撃されるなど大変な目に遭い、いろんなことを目撃もしてきたこの塔、百年くらいここに建っているのだそうです。
振り返ってみると、このときはかなり観光ぽかったです!
帰りがけ、所沢に寄って、とくいの「にっぽん旬菜亭 酒 BAR」でお食事しました。
ざべすたちはここでじっくりとお酒を飲みつつ、前菜からメイン、しめのうどん、デザートのおもちへと進み、なんと気付くと二時間経っていました。
ここはデパートの地下で、「ちょっと軽く一杯」的なカウンターのお店なのに、ざべすたちはフルコースをいただいたのです。
なんということでしょう。
そんなわけで、「もしかしたら歩いて行けるかもしれないくらい近いところに一泊して旅行気分を味わうさくせん」は最後のごちそうにより、なんとなく大団円を迎えました。
あんまり近いと「知らない街を歩いている」という感じがなかなか起きなくて、旅行気分を醸すのに苦労しました。が、そんなとまどいのなか、てくてく歩くのは、不思議とおもしろいことなのでした。この手のことは雨子の強い希望により行われます。次回がいつかはわかりませんが、ざべすはいつでも受けて立ちます。
ではでは、また来週お目にかかりますわ。
もっともっと、秋にな〜れ🍁
🎃 ちぇりおですわ 🌰