みずからのあるじであるみなさま、おはようございます!
日曜日ですね。
ざべすこないだ、盛岡に行ってきました。
雨子が妹さんと姪御さんたちの助太刀に行くと言ってぴゅっと旅立って三日、「マルクオサマッタ」という電報が届いたので、ざべすたち、雨子を迎えに盛岡まで行ったのです。
雨子はそのとき、ホテルで朝ごはんを食べているところでした。ざべすたちはそれをおとなしく見ていました。
ざべすは、雨子が全然お肉を食べていないので驚きましたが、「きっと、お昼にお肉を食べる予定なのだな」と思って、お昼に期待をもつことにしました。
雨子は、もうホテルには用がないはずなのに「夕べ読みかけの漫画を読み終えてから出かける」と言い張り、しょうがないので、みんなでそれに付き合いました。
ヤクザ稼業から足を洗った主人公が、真面目で能力の高い主夫として生きていくお話で、すっごくおもしろかったです。
ホテルのみなさん、雨子がすっかりお世話になりました。今度はざべすもお世話になるかもしれません。ばいばい。
ざべす城の辺りではついこないだまで暑くて、あんまり紅葉が進んでいないのです。でもこの辺りは真っ赤になっている木もあって、景色がきれいだと思いました。
ホテルを出て、道を越えたり川を越えたりしたら、すっごくすてきな建物が見えてきました。
この入り口の、ロビーみたいなところでそのりっぱさに驚いていると、雨子が「ほんとうの天上へさえ行ける切符」というのを手に入れてきました。「どこでも勝手にあるける通行券だヨ」と言って、ひとりいちまい、長細い切符を持たせてくれました。
それで、このロビーみたいなところの、
内側に入ることができました!
そして、二階に上がって、
二階の階段ホールを見たり、
階段をおりてみたり、
おりてから見上げてみたり、
ぐいぐい歩いて楽しみました。
一箇所、基礎をのぞけるように展示してある箇所がありました。
1911 年竣工だそうです!
いっぱい修理修復しながら、長い間ここに立ち続けて、とっても立派です。
ここから駅の方に向かってちょっと歩くと、不思議なものがありました。
これは、もりおか歴史文化館というところです。せっかくですから、行ってみることにしました。
盛岡では「チャグチャグ馬コ(雨子はちゃぐちゃぐまっこと発音しました)」というお祭りが 200 年以上続いているそうです。それは、農耕馬に感謝するお祭りで、その日一日、馬さんたちがきれいに着飾って、みんなに「きれいだね、おつかれさまだよ」と言われるのだそうです。ざべすは「理にかなっている」と思いました。でも、衣装が重くて大変かしら?
二階に行くと、この盛岡という都市がどうできていったかが、展示されていて、勉強になりました。雨子が時々ものすごく不機嫌になるので、ざべすたちは戸惑いましたが不機嫌になるのもしょうがないと思いました。
勉強してすっかりおなかぺこぺこになったので、お昼ごはんに向かう算段をしました。お肉だな、とざべすは期待しました。そのとき雨子が「盛岡は喫茶店の多い街だから、喫茶店に行きたい」と言いだし、「え、お肉食べるんじゃないの?」と尋ねたところ、お肉は城の冷凍庫にあるから、今度それを解凍して食べようと提案されました。ざべすは「あっそー」とそれを受け入れました。
雨子がたくさんある中から選んだ喫茶店はこちらです。
ざべすたちはテーブル席に恭しく通されて、ゆっくりとランチをいただくことができました。
チーズがとろりととろけておいしかったです。
もし近所だったら、きっとしょっちゅう伺って、常連になっていると思います。居心地がよくて、ごはんがおいしくて、コーヒーがあったかいお店でした。
この後ざべすたちは雨夫へのおみやげを選んだり、自分たちへのおみやげを選んだりして旅の終わりを慌ただしく過ごしました。
盛岡は川と橋と城が目印になっていて、歩きやすいとざべすは思いました。駅とお城跡の間が 20 分くらいで、その間に色々とあるところも日帰りの旅には便利でした。それを越えて、さらに歩くと自然豊かなところに出たり、美術館や文学館に出たりします。だから泊まりがけでも楽しそうだし、住んだら毎日お散歩がはかどるなと思いました。
ばいばい、盛岡。また来るからね。
おみやげにメーテルとエスメラルダのビールを買いました。これで肉を食べるのが楽しみです。
(一箇所、「銀河鉄道の夜」から引用しました)
では、また来週お目にかかりますわ。
また会いましょう。
🚋 ちぇりおですわ 🚃