プール雨

幽霊について

雨夫生誕祭とざべす

 日曜日よ!

日曜日なの

 おはようございます。

 ざべすが来たわよ。

 先日、目が覚めると雨夫の生誕祭でした。わっしょい、わっしょい!

 ざべすたちはみんなで都会に出向きました。雨夫がみずから探しだし、雨子が電話したレストランに行くためです。

 それは九段下という街にありました。

 うんと遠いと思いました。

 ところが、同じ名前のレストランがカザフスタン方面にあるため、雨子のスマッホは一時期、カザフスタン方面を指していたそうです。それに比べると九段下はすぐそこなのでした。

じゃじゃーん

 まわりは学校や大使館、りっぱなオフィスばかり。そんなところに遊びに来たというのがいかにも変わっていて、生誕祭らしいと思いました。

 この街にあるインド大使館の隣はインド料理のお店で、さぞかしおいしいのだろう、今度来たらあそこに行こうとざべすたちは相談しました。

 でもこの日はフレンチだったのです。

 えっへん。

 なんと、つくって、出して、下げて、つくってをシェフひとりでやっておられるのです。

ぱくっと、アミューズ

蕪のスープとトリュフジュースのフラン

 このスープ、とってもおいしかったの。底に何か入っていて、それが「フラン」というものだったのだと思うのですが、ざべすたちが聞きかえしたらシェフが「ええと……たまごどうふです」と教えてくれました。

 そして、このキラキラしたものがサラダなのです。

真ん中の黄色いのは、温泉卵の黄身だけの状態です

 ひとつひとつきれいでおいしくて、ざべすたちは何回も何回も「おいしい!」と言いました。

 このキラキラサラダを受けて話し合い、一同、泡の出るお酒をいただくことを決心しました。

あわあわですわ

 そしてコースは順調にお魚、

お芋と金目鯛です

お肉とすすんだのです。

にく

 ざべすはお肉が大好きです。

 このとき雨子がヴィーガン生活について話し始めて、ざべすはどきどきしました。でも主たる内容は、「食卓におさかなをもっと増やす」ということだったので、ほっとしました。雨子はペスカタリアン生活について検討しているそうです。肉以外のものを食べるお食事だそうです。肉を食べない可能性。ざべすは、毎日同じようでいて、時は流れていくのだなと諸行無常を感じました。

グラスの影です

 でも、「急には変えないよ、当面、お魚比を上げるだけ」と言われたのでざべすはひとまず安心しました。

 安心したきもちでおいしいデザートをいただいたのです。

三種盛りです!

テントウムシさんです!

雨子の好きなコーヒー

 お食事がおわったあと、シェフの方からいろんなお話を聞いておもしろかったです。おひとりで全部やるのは大変だと思いましたが、すべてが繊細な作業なので、ひとりでやった方がいいということもあるのかなと想像しました。

 ごちそうさまでした。

 また来るからね。

 外に出ると、公衆電話にメッセージが残されていました。

ざべすもそう思います

 九段下、市ヶ谷と移動して、飯田橋駅の上から川と線路を見ました。

まぶしかったです

 神楽坂を歩いてみました。

お仕事中のみなさん

無料の竹

理容室の玄関

 神楽坂は人でいっぱいで、行こうと思っていたお店はどこも満席でした。でも、ふらりと入ったお店でおいしいきびなごを食べました。

やまもりです

 神楽坂にはすてきな洋館があります。

建築事務所さんです

 今、現に、毎日ここで働いている人がいる建物です。

入ってみたいです

 帰る前に、以前はなかったコーヒーのお店でゆっくりすることにしました。

テーブルのうえの小さなおうち

 この窓の向こうにはベンチがあって、そこでもコーヒーをいただけるようになってます。このときは、犬さんを連れている二人組がベンチにいらして、ざべすはその犬さんと目が合って困りました。

コーヒーと

アフォガート

 ざべす、アフォガート大好きです。

苦くて甘いものはみんな好きですわ

 行く度に新しいお店ができている飯田橋〜神楽坂ですが、変わらずずっとあるお店やおうちもあって、歩き甲斐のあるところです。

 ざべすはこの日、行ったことのない九段下という街も歩いたし、なんだか体の中がぱんぱんになりました。あれからちょっと経ちますが、まだまだあの日の感触がおさまりません。

 また遊びに行きたいです。

 

 では、また来週、お目にかかりますわ。

🍷 ちぇりおですの ☕