プール雨

幽霊について

perfume の新譜を聴いています

Nebula Romance: Part II

Nebula Romance: Part II

  • Perfume
  • エレクトロニック
  • ¥2343

music.apple.com

 新鮮でびっくり。

 どこから来て、どうしてこうなったんだろ?

 Part Ⅰ のときより、さらにびっくりしてます。「めずらしい歌うたってる」という感じ。文脈が見えない。

 といっても、私もう音楽雑誌を読んでいないし、毎週 CD 屋さんに行ってほじくりかえしたり、ライブのために仕事を調整したりしてなくて、家でひとりで聞いているだけなので、もうポップスの文脈がわからないのです。どれくらいわかっていないのかもわからない。だから「文脈が見えない」といえるほどのなにもわからないのですけども。

 わからないのうえにわからない。

 とりあえず、ぽっかりと、素朴な歌が漂っている感じがおもしろいです。

 ネガティヴな表現しかできなくて申し訳ないのですが、あまり声を張らない、しゃくったりエッジを立てたりしない、ドラマチックでない、まっすぐで、控えめにビートを打っている歌で、「こういう歌、聞いたことなかったナ」と思われ、新鮮に感じる日々です。

 わりと延々音楽を聞いていますが、それでも「趣味は音楽」というのと違うなあを思ってます。私の長年の観察によりますと、音楽好きの方々は、新しい音楽を聞き続けますよね。その前提として、歴史に精通している。歴史に精通しているから、新しい音楽の文脈がわかる。音楽の歴史の中で生きてるから、新しい音楽を聞くのが当たり前だし、新しい音楽を探している。私はたまさか好きな曲があるだけで、それら好きな曲を聴いていられたら基本的には満足です。perfume は多分、すっごく好きな曲って十曲もない。五曲くらいかも。すっごく好きな曲は私には貴重で、めったにないから、五曲もあればその歌手が「大好き」ってことになる。そこに新しい曲を聴くのはまあまあ大変。聞き慣れるのに二年くらいかかる。二年もするとまた新しいのが出てしまう。

 ふう。

 だんだん遅れがひろがっている。

 でもいつ聞いても「おっ」って思える歌手は貴重なので、聞き続けます。

♬ おわり 🎧