さいきん、ちょうちょをいっぱい見ます。
お花はまぶしいです。
お花じゃなくても、まぶしいです。
言い忘れましたが、ざべすよ!
雨子は蝶や花を見ると死を感じるそうです。
夏バテしてるんじゃないかなってざべす、すこし心配です。
もしかしたら、はなはさかりにつきはくまなきをのみみるものかは〜とかいうのの、親戚みたいな感慨なのでしょうか。
ざべすは、
夏って時々真っ暗だ
とは思います。
遮光カーテンを閉めているからです。ざべす、毛むくじゃらだから暑くてかないません。
こないだ、アガサ・クリスティーさんの、暑いところに観光に行ったら人が死んだお話を、二冊続けて読みました。
一冊目は『ナイルに死す』です。
とってもきれいで、お金持ちで、才覚もある女の人が出てきます。この人を「うらやましい」って思うことで身を持ち崩しそうになる人たちが出てきます。過去にはきっと、実際にそれが元で大変なことになった人もいたんだろうな、と思うほど、羨望のまなざしで見られている人です。
お話は、彼女のことを「ありゃあリネット・リッジウェイだね!」「うん、彼女だ!」と人々が噂するところから始まります。そして、第二部は「あの人、エルキュール・ポアロよ、私立探偵の」と、ポアロさんが噂されるところから始まります。それがとても気に入りました。何回も一部と二部を行ったり来たりしてみました。楽しかったです。
雨子はこの本を貸してくれるとき、「犯人は××よ」と言いました。そしてすぐ「嘘よ」と言いました。ざべすは、犯人がだれかは興味ないので別にかまわないけれど、そういうの、よくないって思います。
この本はアガサさんがエジプト旅行に行った後、一気に書いたのだそうです。だからでしょうか、全体にとってもバカンスな感じでした。
二冊目は、同じアガサさんの『死との約束』です。
これも、バカンス先で事件が起こります。
とっても悲しいお話です。
家族を支配しておかないと気が済まないお母さんと、お母さんに支配されてうつむいている家族のお話で、そこに新米の精神科医と探偵がからみます。
お母さんは、とても悲しい人です。
どうしたらよかったのでしょうか?
ざべす、わかりません。
これも二部立てで、二部が始まったとき、大佐、探偵、医学博士の三人で、真理にたどりつこうと誓い合うのが神話みたいでおもしろいと思いました。
でもとても悲しいお話だったので、ざべすは次は楽しい本を読みます。