おはよう、ざべすよ!
よそのあるじのみなさまに日曜日到来のご挨拶を申し上げます。今日お仕事のみなさんにもお休みのみなさんにも、日曜日がわくわくとしていることをお知らせいたします。風邪の人にも日曜日は「なでなで」と言っています。
話はかわりますが、ざべすこないだ、雨子といっしょに映画館に行ってきました。
雨子もざべすも、最初の『マトリックス』を見ていなかったので、前日あわてて見ました。1999 年の映画なのですね。ノストラダムスの予言がどうなるかわからなかったころです。だからすごく昔の映画だと思うのですが、今見ても、ちーとも古びていなくて、おもしろかったです!
救世主かもしれないっていわれる主人公の男の人がずっととまどっていて、いかにも「救世主でございます」って姿をしていないのがおもしろいし、信用できると思いました。ネオさんはいつもさみしそうで悲しそうなので、あの人が仮に救世主じゃなくても、ざべすなら、がんばれると思います。
お話は、今目の前で起きていることは実は現実じゃなくて、現実のあなたはこの夢をいかすための電池になっていて、その大きな機械につながれてスウィート・ドリームを見ているのだけど、どうする、目覚める? 目覚めたくない? という感じのものです。
とてもりっぱな人が、自分の目の前に現れて、赤い薬か青い薬、どっちかを選べと言ったらざべすはとっても嫌な気持ちになると思います。あれかこれか選べって言われるのはざべすは嫌いです。どっちも嫌だという気持ちになります。
でも、この場合は、ずっと寝て機械につながれて夢を見ているのと、目覚めて実際に生きるのとどっちがいいかという話で、その選択肢が提示されているとき、その人は半分以上目覚めているのだろうなと思いました。
『レザレクションズ』はこの『マトリックス』が三部作で終わった後の復活劇で、ざべす、とっても楽しかったです!
まず、目覚める/目覚めないの二者択一ではなく、目覚めないでそのなかででどんどん更新していってそしてある種の自由を獲得するとか、目覚めつつ夢に干渉していくとか、夢を作り替えながら生きていくとか、いろんな姿が描かれていて、とても楽しかったです。
支配と服従の構造のなかにいると、支配と服従が閉じた繰り返しの構造になっていって、とっても息苦しいので、そこから抜けだそうとすると勢いその構造自体を破壊しようとしてしまいますが、それはたいへんにしぶとい仕組みになっていて、そうそうきれいさっぱり壊れたりはしないのでした。
だからそこから「目覚めよ!」と語りかけるのではなく、自分自身の目覚めを何度も何度も確認するしかないのだなあとざべすはトリニティーさんの姿を見て受けとめました。
ネオさんとトリニティーさんに憧れる人たちもいて、ざべすも今、あんな目でネオさんとトリニティーさんを見ているのだろうかと思いました。
すっごく楽しかったです!!
今年は大好きな映画館に十回も行けませんでした。
だから見た映画すべてに何らかの賞をあげたいくらいなのですが、ネオさんとトリニティーさんが大好きになって夢でも会いたいくらいなので、この復活の『マトリックス』に「何度でも会いたいで賞」をさしあげます。
雨子は復活の『マトリックス』、もう一回見たいそうです。そしたらざべすも行きますわ。
ではまた来週お目にかかります。
みなさんお元気で。
🎥 おしまい 🎦