その国の名は拝島。電車に乗ればたどり着けるユートピア。どうしたら行けるのかってそりゃ、JRか西武線で拝島駅に行って下さい。
すると見えます。
この辺り一帯がまた、お散歩向きゾーンになっています。まず石川酒造向かいのちっさい公園の木が大きい。
一説によると、地下の水脈がいい感じの土地では木が大きく育つ、そういう所では酒造りに必要な水がとれる、そんなわけで、酒蔵あるところにでかい木あり。
ほんとかな?
まあでもとにかく大きい。大きい木はそれだけですばらしいです。
街には分水路が流れます。一八九〇年くらいには出来ていたそうです。
この水路が石川酒造の敷地内にも引かれています。
当主(第一八代)の住まいには入らないでねと但し書きがあります。
おそらく跡を継ぐことになるであろう子のために、鯉のぼりを立てているそうです。
でも、このことを説明してくれた若い女性も「石川さん」で、このうちの人らしく、その方は日本酒の知識がすさまじく、どうもかなり日本酒が好きで情熱的だったので、あなたが一九代目になったっていいんじゃないですか、と思いました。
予約していたので、蔵見学に伺いました。
蔵の中で日本酒の基本について伺って、その後敷地をぐるりとめぐり、最後に試飲という趣向です。
このときいただいた純米酒「ふわる白」が軽くて、果物のような風味があっておいしかったので、気に入りました。案内をしてくださった石川さんは、加水していない原酒をロックで飲むのもおすすめだと話してくださいました。氷が溶けて水の層ができて、その下にとろりと沈む日本酒の風情がとてもよいそうです。夏になったら、そんな飲み方もいいなあと思います。
この試飲では飽き足らず、敷地内にあるレストランで食事しつつ他のお酒も試してみました。
この、ツブ貝のなんらか、おいしかった。
食べ過ぎ、飲み過ぎたナ、ということで、多摩川まで足を伸ばしてみました。
この辺りで、こうしていてもしょうがない、これはさっさと家に帰ってひとねむりするしかないなという雰囲気が立ちこめましたので、おとなしくおうちに帰りました。
🍷 おしまい 🍶