この℃-ute「都会っ子純情」のおしまいの方に「心のなかを見ないでほしい」という台詞が入るのです。昔々これを初めて聞いたときからこの「見ないでほしい」のイントネーションが変なので、またつんくが変なこだわりで指導したのだな、それにしても意味不明と思い込んでいました。今、「そういややっぱりあれ気になるなあ」と歌詞カードを見たら何と真実は「心のなかを見抜いてほしい」だったのです。
ああ、びっくりした。謎が解けた。聞き間違い。そして一旦文字情報を確認してしまうと「見ないでほしい」にはもう聞こえないのでした。「心のなかを見ないでほしい」と変なイントネーションで言う矢島舞美（幻影）が好きだった。
ハロプロの曲は一曲だけ聞くとぎょっとするし、度々「……これは、大嫌いだな！」という曲もあるのですが、二時間じっと聞いていると「よし、わかった」という気持ちになり、他では得られないなんともいえない感興に見舞われます。特に好きなのは歌いっぷりがいいアンジュルムというグループで、声がいいので延々聞いていられるものの、三曲リリースしたとするとうち一曲は大嫌いな曲です。大抵、そんな割合です。新曲が出ると大体、「ですから ごめんなさい」と言われている井之頭五郎の顔になります。ものすごく狭い領域に大嫌いなものから大好きなものまでぎゅぎゅっと詰まっているハロプロとつきあうのは疲れます。モーニング娘。の現リーダー、譜久村聖がやめたら私も一緒にやめたい。心を強くもって、いつかは足を洗いたい。
しかしそれは今ではない。
それはいいとして、質問というほどのことではなく、知りたいというほどのことでもないが不思議だなと思っていることを書きます。
みなさんは Twitter に対してどういう構えをもっておられますか？
私は元々デモ・署名用に取ったアカウントですので、タイムラインがすごくまじめです。アカウントを取った当初フォローしたのは新聞社などでしたし、そこでベースが決まってしまったのです。基本的にまじめ一本やりの川をハロプロとはてなハイク・はてなブログが流れていきます。あとムーミンとファーファ。自分で編集しといて申し訳ないのですがちょろっと開けて深刻さに「うっ」となって即閉めている瞬間もあります。
そんな感じなのですけど、何がどうしたのか、まったく縁もゆかりもない方がフォローしてくださることがあります。Twitter 上で「縁がない」は「フォロー／フォロワーに重なりがない」ということです。「ゆかりもない」は共通の話題がないということです。
たとえば、ご本人が猫で、フォロー相手も猫ばっかり、被フォローも猫ばっかりという方がいたとします。書き込みは「にゃあにゃあ」「にゃにゃん」ばかり。リツイートも「にゃにゃにゃ」「にゃー」。そういうなかで忽然と私のコーヒーカップアイコンと「アナキストです」という挨拶が並ぶと、「……なんでだろう。どうしてこのひと、私をフォローしたんだろう？」と不思議な気持ちになります。何か、犯罪すれすれ（ナンパの網を張る、新興宗教の勧誘など）または犯罪（詐欺活動など）を疑っているといったハイレベルな話ではなく、間違ってうっかりフォローしたということも含めて、今、この方に何が起こって私の書き込みが目に入ってそしてフォローに至ったのか、そのドラマを知りたい。正確に言うと、知り得ることは決してないが、知る／知らないの択一だったら、知ってみたいなあという気持ちです。
これで思い出すのが朝井リョウの話です。朝井リョウが昔ラジオか何かで、「Twitterでデフォルトアイコンで、私（＝朝井リョウ）以外だれもフォローしておらず、当人のつぶやきもないアカウントがいてこわい」という話をしていました。それはこわいがもしかしたら親の可能性があるのではという話になり、私もそれは親であってほしいと思いました。あれはどうなったんでしょうか。有名人だとそういうこともままあるんでしょうか。
そっかあ。
そうかもしれないね🌟
🌍 おしまい 🌏
