プール雨

幽霊について

また午後のロードショーで『アジャストメント』を見てしまった

最近飲んでいるハーブティーが青くてびっくりします

 また午後ローで『アジャストメント』がかかるなあと私のまわりでは話題でした。『アジャストメント』は振り返ると地上波初放送も「午後のロードショー」でした(2017 年 2 月 6 日)。マット・デイモンエミリー・ブラント主演でフィリップ・K・ディック原作で地上波初放送が午後ローであることから推察するに、この映画、そんなに評価が高くないのでしょうか。しかし、午後ロー内ではなにか、優先的に放送される枠に入っているのか、2020 年 9 月 2 日放送に続いて本日、2023 年 4 月 12 日にめでたく三度目の放送となり、そして私は三度とも見てしまいました。

 実は、なんと、映画館でも見ているのです。

 そう、私はこの映画が結構すき。

 エミリー・ブラントがすきだから、というだけに収まらない、なにか後を引く好きさ加減です。

 お話は「私たちの現実はなにか別次元の存在によってちょっかい出されている」的な、うっかり現実の裂け目が見えてしまった人と、調整している側との押し引きです。『銀河ヒッチハイクガイド』や『エターナルズ』と同じモチーフで、ちょっと小粒なのといえばいいでしょうか。

 人間が予定された運命通りに動くよう「調整」する調整班はとにかく運命=命令が至上で、実はその意味や事情までは知らなかったりします。上層の存在が書く運命を問題なく実現していくには、調整の意味や、調整される人間の気持ちなど考えていられません。そういう任務だから、というのでしょうか。調整班はおそらく全員男性です。この、感情や衝動を抑え込めるのは男性だという人間観はかなり偏っていて、時間が経てば経つほど異様なものとして映るようになるでしょうし、また、そうなっていったらいいなと思います。

 そのように描写される調整係に、逸脱した運命を生きようとする主人公が、君は十分感情的だと告げるシーンは映画『アジャストメント』の背景になっている世界観のもろさをちょちょいとくすぐっています。そうしたちょっとしたくすぐりで瓦解しそうな映画世界ですが、その中で生きているデヴィッド、エリース、チャーリー、そしてハリーの人生はずっと続いていくような気がします。世界観のようなものは人生の後からやってきて、人間の主人面をするが、あくまでも先にあるのは生きることだという素朴な主張があって、すがすがしいです。

よみふける

 話は変わるのですが、時々、「ヨーグルトを増やす」ということをします。牛乳にヨーグルトを足して、しばらく放置する(温度はある程度、保つ必要があります)と全体がヨーグルトになるのです。でも夕べ仕込んだヨーグルトは元がさらさらしたものだったので、うまく発酵が展開しなかったのか、さらさらの酸っぱい汁になってしまいました。こうなってくると腐敗なのか発酵なのか今ひとつ区別がつかずためらいましたが、甘夏ジャムを混ぜて攪拌してぐいっと飲みました。

おいしかったです

 特にお腹はこわしていないので、明朝も同じものを飲もうと思います。

 では、おやすみなさまいませ、みずからのご主人であるみなさま💛

🎦 おわり 📚