プール雨

幽霊について

休日

椅子から飛び降りようとするざべす

降りたざべす

 今朝はひと仕事終えた記念に塩麹を仕込みました。

おいしくできるかな?

 いつもと違う麹なので味の違いが楽しみです。玉葱麹も気になるので、そのうち仕込むでしょう。

 実は……そうは見えないと思いますし期待を裏切って恐縮なのですが、わりと添加物には気をつけておりまして、こうしてせっせと塩麹や醤油麹をつくり、旨みは昆布、干し椎茸そして玉葱または長葱に頼るという、そういう生活を送っております。

 あるとき、病院で先生が言ったんですよ。

 「スーパーで、お菓子とかぽいぽい買わない。裏をひっくり返して、添加物を見る。だめだなと思ったら棚にもどす。これだけで 1 kg や 2 kg、すぐ痩せるから!」

 ってね。

 それでなんもかんも厳格に気をつけてるわけじゃないので、時にはベビースターラーメンも食べます。「これくらいならいいか」という線があるのです。それが大分ゆったりめの線で。ちなみにめんつゆはもっぱら桃屋です。

 意外なところにセーフな商品はあるものです。

 そんな話はいいとして、雨は降っていましたがせっかくのお休みということで、映画館に参りました。

ばばーん

 名画座早稲田松竹は傘やTシャツなどのグッズをつくって販売しております。Tシャツ、買おうかなあ。ちょっとほしいなあ。考え中です。

 早稲田松竹、来月の番組がまた充実しているので、近いうちに行くことになると思うのです。そのときまでに結論を出しましょう。

魅惑の番組

 今日のお目当てはこちら。

ががーん

 名作『ナイト・オブ・ザ・リビングデット』をスクリーンで!

 お父さんの墓参りにやってきたバーバラとジョニー。ジョニーは墓前で祈るバーバラをからかっています。「やめて」と言うバーバラ。その二人の前にふらふらと男が現れ、バーバラに襲いかかる。ジョニーが助けに駆け寄ると、男は今度はジョニーにつかみかかるのでした。

 と、物語はいきなり最初から佳境で、「ひゃー」と思ってるところに「ひゃー」と思うようなことが重なり、ずっとこわいのです。しかも手を替え品を替えいろんなところからいろんな恐怖がやってきます。メリハリがあり、ぼーっとする瞬間がありません。

 洗練の一言でした。

 1968 年の映画なので、基本的に女性陣は邪魔者で、役立たずとして描写されますし、白人男性以外がイニシアチブを取ることに対する怒りがすごいです。そして、テレビに対する安心感というのでしょうか。テレビが命綱なんですね。ラジオはすぐ壊れちゃう。テレビで同質的な社会が成立していて、そのへりの部分にアフリカ系や女性、子どもがいる。そしてそれ以外の、たとえばアジア系はいない世界。小さな小さな枠組みの世界が成立していて、その中にぎゅうぎゅうに要素が詰め込まれていて、ぷはーという感じでした。

 スクリーンで見ることができてよかったです。

帰りにお花買いました

 そんななか、深町秋生『ファズイーター』を読み終えました。

おもしろかったあ

 上野署の組織犯罪対策課を舞台にしたシリーズで、今回は前作(四作目)で起こってしまったどえらいことの後始末というか特大の余波のようなお話でした。

 主人公は八神瑛子という刑事。今回は彼女の家が襲撃されて大ピンチです。

 八神瑛子は夫を亡くしていて、そのとき、警察にその死を自殺として処理されたことに憤怒の感情を持ち続けています。また、彼女のように、心の支えとなってきた人を失い自棄になったり、復讐に燃えたりする人びとがたくさん出てきて、もう大変です。

 文体が清潔で、章が変わるごとにぱっと焦点の当たる人物も変わり、切り替わりに際して言い訳めいたものもないのが快感です。その人物の来し方にすっと入っていく瞬間も気持ちいいです。登場人物の事情や背景の説明が短すぎず長すぎず「ふむふむ、そうかあ、それは大変だなあ」とじっくり読める絶妙なテンポなのです。言葉に倫理がともる速度があるとしたらきっとこれだなと思いながら読んでいます。

 私は落合里美と八神瑛子のやりとりが好き。いつも互いに支え合っていて、ほっとするひとときです。

 今回は「先輩」の二文字にぎゅっとなりました。

 おもしろかったあ。

 大満足の一日でした。

🎦 おわり 📚