プール雨

幽霊について

ハード・デイズ・ナイト

 どこから入ったのか、家の中にヤモリがおり、一度は「共生しよう。虫を食べてもらえるし」という話にもなったのだが、この家の中でヤモリの生命史が大展開されても受けとめきれないので、外に帰ってもらうことにした。私が台所でうどんをゆで、春巻きを揚げている間、雨夫さんは「あ〜ん、逃げちゃう〜! あっ……どこ行ったかわかんなくなった! あ〜あ〜あ〜」と大騒ぎの上、見事ちりとりに載せ、外に放つことに成功し、よかった、よかった。
 私たちがのりこえるべきこととしてはかなりハードめな事態でした。