丸四日寝込んでいました。
まあでも感染症ではなく、昔からたまにある「なんか動けない」というやつで、久しぶりだったので、懐かしくもびっくりしました。
胃腸は全然元気で、近くで駅弁祭りが催されたときは紐をひっぱるとほかほかになるタイプのお弁当を興味本位で買ってきてもらって食べました。
このとき、雨夫さんはステーキ弁当にしたんですけど、「駅弁でステーキは無理がある」という学びを得ました。駅弁はハンバーグまで。ステーキは歯ごたえがバリバリだったそうです。
ほかにめずらしかったのは、焼き柿です。朝ごはんにせっせと柿を焼いて食べました。
焼いたらとろりとするのかなと思ってましたが、水分が飛んでほくほくになりました。焼き芋っぽい味がかもせて、あったかいし、甘いし、楽しい食べ物でした。
寝込んで三日目には「今日は動いても良さそうだな」と普通に生活してみました。
そしたら若干、つかれたと言いますか、「時期尚早であった」という感じがしたので、その反省を生かし、四日目はおふとんでおとなしく……
ドラマを見ていました。
韓国のドラマ『怪物』です。韓流マイスター youcat さんおすすめで、youcat さんがそうおっしゃるならと見始めまして、三話見るのに一カ月かかりました。いやもうこわくて。今五話目の途中まで来たんですけど、やっぱりこわくて休憩とってます。
二十年前の殺人事件で被疑者だった男と、その男を追う野心家の若い刑事の戦いで話は進むのですが、五話目まで来てまだ全容というか……主人公の動機が見えないのがこわいです。
でも、タイトルの「怪物」という言葉は三話目までに出てきていて、被疑者をみんなでよってたかって怪物に仕立て上げてしまったと現場近くの派出所所長が言うんです。
疑いの目を人間に向けて、心ない言葉で、勝手なストーリーに巻き込んで事実から離れていくばかりか、一人の人間を「怪物」に仕立て上げていってしまう、その結果と過程が描かれていると思います。
「怪物」は多分ひとりじゃないんですよね。
こわいなあ。こわいのは、自分たちが。「怪物になる」か「怪物にする」かしかないような自分たちがこわいです。
今日は寝込んで五日目。起きた瞬間は「今日は行けそう」という感じだったのですが、起きてちょこまかしていたら「そうでもないな」という感じだったので、ハーブティーを飲みながらおとなしくしています。
これ飲んだら『女の園の星』読んでごろごろするつもり。
『女の園の星』は、高校が舞台で、生徒さんたちの見た目が赤い公園ぽいのが好きです。「この人達、いいバンド組みそう」って感じなんです。
ではでは、明日にはもう元気になっているでしょう。
それが楽しみです。
☕ おしまい 📚