プール雨

幽霊について

ざべすには軽井沢がよく似合う ⑴

いいにおいなの

 おはよう!

ざべすよ!

 みなさま、ごぶさたしておりました。

 久しぶりの日曜日到来です。

 実はざべす、先週の日曜日、軽井沢におでかけしたのです。

これはざべすに関係ない新幹線

 北陸新幹線っていうのに乗って、おでかけしたのです。

準備万端です

 あっという間に到着しました!

軽井沢駅を出たところから見える旧駅舎

 軽井沢駅のホームに降り立った瞬間、「わあ、すずしい!」と声が上がりました。それに風がいい匂いでした。緑の匂いです。

 軽井沢では、ざべすたちは電動自転車を借ります。電動自転車があればどんなところもすいすいと乗り込んでいけるからです。もちろん、自転車をこぐのは雨子と雨夫です。ざべすたちは自転車の籠で風を受けて、とってもいい気持ちです。

 まずは朝一番で雲場池を散策することにしました。

鳥さんがひゅ〜と行きます

朝いちばんだったので、あんまり人がいなくて、なんだか不思議な気持ちになりました。

ぐるうりと一週しました

 木々の緑に水面の影が映ってすっごくきれいでしたが、それは写真には写りませんでした。

あちこちで薔薇が咲いている軽井沢です

 この後、ハルニレテラスという商業施設があるというので、見に行ってみました。

そしていきなりワインを飲みました

 ワインはおいしく、窓からは緑が見えて、いい気持ちです。

乾杯よ

 清流沿いにお散歩できるようになっています。

道がふかふかしていました
川が流れていきます

 旅先では、そこでずっと昔からやっている喫茶店に行くのも楽しみです。軽井沢にはマリヤ茶房という 50 年間ずっとそこにある喫茶店があると聞き、行ってみました。

立派です!

 お店の方は「もう、古くて〜」とおっしゃっていましたが、すみずみまでとってもきれいで広々としていて、すてきなお店でした。

おいしかったあ

カナダニリンソウ、あちこちで咲いていました

中軽井沢駅、謎の外壁

 さて、この日は基本的に「ムーゼの森」というところに伺う算段になっていたのですが、このときにいた中軽井沢駅からムーゼの森への経路には、離山房という有名なカフェがあるのです。なんで有名かというと、ジョン・レノンさんが訪れたからだそうです。それでまあ「行けたら行こうか」という感じで自転車をぴゅっと飛ばしたら、折良くあいた席があったので、さっきコーヒーフロートをいただいたばかりではありますが、せっかくですからと着席しました。

すてきな席なのですわ

 そして、ジョン・レノンさんゆかりの、ではなく、高橋幸宏大おじさまがお好きで召し上がっていたと噂のアイスクリームをいただくことにしました。

じゃじゃん

 このアイス、食べたことない味しました。それでざべすたちは「なんだろうこれ」「おいしい」「さすが幸宏」「なんていったらいいかわからない」「おいしい」と一口ごとに大騒ぎしながら食べたのです。おいしかったあ。

すてきなカフェです

 そしていよいよ到着、ムーゼの森。ムーゼの森にはいくつか美術館が入っています。その建物もみんなすてきなので、ざべすたちは喜んでかけまわりました。

 まずはおもちゃ博物館からスタートです。

こちらです

 ドイツにあるエルツ地方のおもちゃ博物館の姉妹館だそうです。ドイツ、エルツ地方の伝統木工工芸おもちゃを中心に、ヨーロッパのいろんなおもちゃが見られます。

 ざべすはお姉さんなので、そんなにおもちゃにはもう興味はないのですけど、雨子に「こんなのならほしい?」と聞かれると、ほしいような気持ちがしてくるのでした。

こんなのとか

こんなのとか

こんなのを

ほんとうのミッドサマー

 前言撤回します。お姉さんになっても、おもちゃで遊んでいいと思います。

 おうちの中の辻辻におもちゃがいたらおもしろいからです。

こんな風に

 おもちゃ、子どもを楽しませようとして大人がつくるのですね。

 ざべす、思うのですけれど、大人には思い出があるでしょう? 思い出や経験があるからそれが生きる支えになりますよね。でも子どもはまだそれがないから、ふらふらと不安や心配が絶えず、死ぬがの突然こわくなるし、それが大人の目から見て気の毒なので、おもちゃで経験を広げてもらうと、そういうことなのかなあ? 一冊の絵本を繰り返し繰り返し読んだり、ひとつのおもちゃで同じ遊びを何度も何度もしたり、そういうことがふわふわとした命を地上にひきとめることに一役かうってことなのでしょうか。

どうなんでしょう

 同じ森にある、絵本の森美術館も、そんな雰囲気でした。

「おいで〜」って言ってます

二階へおいでおいでされました

木の床に緑が映っています

 森の中の美術館は、どこでどうしたっていいような、自由な気がしてきます。

迷い込みます

光がおいでおいでしてます

 どの建物も立派で、その中にいるだけで安心できます。

それにきれいです

/ そうでしょう \

 森の中ってほんとにいい匂いだと思いました。

たくさんの鳥さん、虫さんの声が聞こえます

お花咲いてます

 こんなところに暮らしたらどんな気持ちでしょう?

/ どんな気持ちがすると思う? \

 暮らしてみないとわかりません!

また来るからね

 ばいばい。

お花咲いてました

 森、楽しかった。

 森でうんと遊んで、ちょっとねむたいような気持ちになりつつ、宿に移動しました。宿のフロントで、「自転車で来たのですけど」と自転車の置き場所を尋ねたら、「自転車……?」と驚かれました。なぜなのでしょう。軽井沢と自転車はよく合うと思うのですが。雨夫にそのこころを尋ねると「車で来る人が多いんだね」ということでした。

じゃじゃーん

 森の中のコテージです!

うわあ
わーい!

 ここ、ざべすの別邸とします!

 森の中のコテージに一泊なんて、ざべすのために? ざべすのため? と聞くと雨夫が「そうだよ」って言いました。うれしかったあ。

 晩ごはんは和食でした。

きれいです

 お刺身に、お魚のしゃぶしゃぶ、謎の蒸し物など、おなかいっぱいいただきました。

 ぜんぶ、おいしかったあ。

 おなかいっぱいではありましたが、せっかくの旅行ですもの、コテージでも、ワインをみんなで飲みました。

軽井沢のスーパーで買い求めました

 もう飲めない、もう食べられないってくらい飲んで食べて、そしてふと気付くとコテージの屋根に雨が当たっているのでした。雨が壁や屋根をうつのを聞いていると、ざべすはだんだん眠くなってきたようです。この日の記憶はここで終わっています。

🌳 つづく 🌲