彼ら——というのは懲罰動議を出す側だが——過去の経緯を観るに、自分らを縛る規則は、自分達に適用されない、他人を縛るのには使える、と思っているのだな。規則は規則だが、自分は規則の外にいる、と思い込んでいる。https://t.co/ZZVADeD4Nz
— 松浦晋也 (@ShinyaMatsuura) 2022年2月23日
これなんです。
ずっと不思議なんです。
今から上の記事とはまったく水準の違う、素朴な話をします。
彼ら彼女らは、日本人に基本的人権はふさわしくない、人権は国が賦与するものであって、最初からあるものではないとか言うのですが、自分たちにはあるわけでしょ、うごかしがたい人権が。
じゃあ、彼ら彼女らは、彼ら彼女らが考える日本人じゃないってことになりますよね。
なんなんでしょう。
宇宙人?
もしかして、もしかしたら素朴な話、あの方たちは自分たちが言っていることが本当はどういう意味かわかっておらず、自分たちには到底できないようなことを、一般市民にさせようとしているだけなんじゃないかという疑いをずっと抱いています。
公衆衛生部門はどんどん削減します、もしパンデミックが起こったらじっとしていてください、医療者数の人口比は先進国でも最低レベルですから、ちょっとしたことで医療崩壊おこします、ですから検査しません、検査して実態がわかったらパニックですからね、そしてパンデミックの最中でも公衆衛生部門削減の路線は変更しません、でも世界最高水準の医療体制なんですよ云々。
言い出すとキリがないので今もっとも身近なことに関してだけまとめてみました。
昔々、大昔、元都知事がスパルタ本を出版して大ヒットを飛ばしたのです。あまりに不愉快なのでリンクははりませんが、何のことかわからない人は「石原 スパルタ」とかで検索してみてください。こどもは殴って育てろ、いじめっこに育てろとか言って、それを真に受けた父親の突然の豹変に困惑した児童が続出したという伝説があります。
でも元都知事、実際はスパルタではなかったそうで。そりゃそうですよね。こういう話だってあるくらいですもの。
なんかやっぱり、「他人の権利を制限するので一生懸命」みたいな人って、自分が何を言っているか、ほんとのところわかっていないと思うんです。
だって、「ボスに命令されたら違法でも言う通りにせよ&ばれたら自分が責任取るべし」とか「夫が『烏は白い』って言ったら『そうだ』と言い、実際烏を白くする運動をするくらいはせよ」とか、ほんとのほんとに意味をわかっていたら口にできるはずがない。「寝言はよせ」としか応じようがない。いくらか表現をソフトにしたところで「不可能」としか言い様がありません。
しかもその寝言、押し通すんだけど、押し通しておいて、自分はその寝言とは関係がないんだよなあ。
地上に、自分たちの理想とする、基本的人権をもたず、表現の自由も所有の自由も移動の自由もなにもかも制限された人たちがじっとうつむいて暮らす「美しい国」ができあがったとして、自分たちはそのときどうするんだろう。自分たちにはあるわけでしょ人権も自由も。この土地は人権のない人たちの国なんだけど、どこに住む気なんだろう。雲の上?
ここで終わるのも人として何なので、最後に「どうしても撮れなかったメジロ」をご覧下さい。
🌸 おしまい 🌸