プール雨

幽霊について

『アストリッドとラファエル 3』を見ています

 『アストリッドとラファエル 3』の日曜放送分を見ました。

 ラファエルのあてずっぽう捜査がひどかったです。まだ捜査が十分に進んでいない段階で一般市民に銃口を向ける描写が二回あり、「それ以上いけない」と思いました。また、ニコラとテツオを「オス同士」扱いしたのもひどかったし、ニコラとテツオがいかにもその偏見に沿ったような型通りの反応を見せるのもひどかった。ニコラもテツオもそういった型通りの行動に対して距離感のある人だと思っていたので、かすかな嫌悪感が芽生えました。そもそも、アストリッドが言外の「常識(偏見)」を考えに入れるのは複雑すぎて手に負えませんと言っているのに、ラファエルがそれを貫くのはこの物語の基本からずれるのでは。それとは別に、ニコラの思いがテツオを介してアストリッドからラファエルに伝わってしまうのはひどかった。経緯が今のところわからないからなんとも言えないが、テツオとアストリッドはどうしてあんなことをしたのだろう。

 つまりまとめると、どうしてラファエルを罰する方向に話が動いているのだろうと、そこが気になります。

 シーズン 2 で出てきたラファエルと父親の確執はどこへどう消えたのだろう。まさか、ニコラがラファエルの元彼を殴ったことで雲散霧消したのだろうか。大体、あの経緯も謎だった。元彼は人間として描写が定まらず、ラファエルのために動いていると思わせることもあれば、突然「でも、この関係は真剣じゃない」などと言い放ち(しかし、ラファエルの方が二人の関係に飽きているという描写もあり、お互い様ではないかしら)、支離滅裂だった。そして殴られたのは、どっちかっていうと、殴ったニコラに問題があると思った。ニコラの憂さ晴らしというか、何かのついでにしか見えなかった。「殴ってケリをつける」なんて野蛮すぎて好きじゃない。

 シーズン 2 でのほころびを受けて、『アストリッドとラファエル』はだんだんほつれが大きくなっているように思う。

 ラファエルの欠点がやたらと前面に押し出され、彼女が罰を受けなければ収まらないような展開になっている。ラファエルは多少直情的というか、かっとしやすいというか、思い込みが激しいというか、そういう欠点はあるものの、そんな人だからこそ真実に向かって献身的でいられるわけで、だからときに彼女は喜びのあまりアストリッドやウィリアムを抱きしめてきたわけで、そういう、「うっかりラファエルが動かしてしまった事態のなかで、アストリッドがおそるおそる外に出て行く」という物語の根幹はどこに行ったのでしょう。それが、ある程度けりがついたから、次のフェーズへ行くということ? そこでラファエルを無理矢理迷子にしたの? 次はアストリッドがラファエルを助けるという話にするため? でも、ラファエルの思い込みのはげしさをアストリッドがいさめ、「その推論はなりたちません」とストップをかけることですでにアストリッドは彼女を守っているし、それをラファエルもわかっていると思っていたのですが。

 この後、「なるほど、そうだったか! 私はわかっていなかった!」と思える展開を所望します。

 アルトゥールのばんそうこはいつ取れるのか。

 警視正の机の上のかわいいものの秩序は今このときも保たれているのか。

 田中商店のおじさんは元気なのか。

 テツオは論文が出せるのか。

 興味はつきません。

 突然ですが、こないだ、満月を見に公園に行きました。そしたら鷺がぼんやりしていました。

佇立する鷺

 夕陽に公園が染まり、ドイツのバンドの CD ジャケットのようになりました。

金色になりました

 月が出るまでの時間つぶしに、久しぶりに回転寿司に行きました。数年ぶりで、色々変わっていましたが、いちばん変わったのはメニューで、魚の種類が半分くらいになっており、「お魚、ないんだな」と思いました。

 外に出てみると雲がたっぷりとたゆたっており、とても月が見えそうにありませんでしたが、雲に出たり入ったりするところを見られました。

入ります

入りました

出ます

じゃーん

 そして、今日の月。

あれからもう、そんなに経ちましたか

 9 月に入り、数カ月ぶりにあったかいコーヒーを飲んでいます。でも夜は湿度に負けてエアコンをつけたり、「あつい、あつい」とふうふう言っています。秋到来を念じます。念。

🍁 ちぇりおです 🎃