プール雨

幽霊について

『文字渦』楽しかった

9 月の課題図書 9 月の実際 カール・マルクス『共産主義宣言』金塚貞文訳 市原淳弘『血圧リセット術』 ガイ・ドイッチャー『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』椋田直子訳 落合淳思『漢字の成り立ち 『説文解字』から最先端の研究まで』 中島敦『光と風…

『文字渦』への道

8 月の課題図書 8 月に実際読んだ本 田中克彦『チョムスキー』 ゾラン・ニコリッチ『あなたの知らない希少言語』藤村奈緒美訳 サイモン・ウィンチェスター『博士と狂人 世界最高の辞書OECDの誕生秘話』鈴木主税訳 丸山正樹『ウエルカム・ホーム!』 王谷晶『…

なんでもない日

今日はあらゆる天気予報がばらばらの予報を示しており、ああ、読みにくい天気なのだなとは思っていましたが、なんとそれらすべてがはずれるという結果になりただただどしゃぶりを眺める水曜日です。 最近買った、かわいいだけのものを見て下さい 出先で高級…

2022 年、下半期に突入

覚えていらっしゃいますか。今年 6 月、「なんか寒い」とか言っていたことを。 あのころはよかった 「寒い」は言い過ぎかな? と思いつつ、大根をことこと煮ていた日のことを。それが今や、何でしょうか。一日中遮光カーテンを閉め、日差しに怯える日々です…

漫画を読み散らかすざべすなの

…… ざべすよ! みずからのあるじであるみなさま、おはよう、ざべすよ! 日曜日の時間です。お忙しいことと存じますが、日曜日をよろしくお願いいたします。 先週はわがざべす辺境伯領の宝物(ほうもつ)、お菓子の缶と箱を公開しました。 宝物殿です ほかに…

ぽーちゃん、ぽーの一族を探しています

このところ、雨続きだったので、この世がしっとりしていました。 しっとり 今日は晴れたのでさっぱりとしています。 きらっ お散歩のあとは読書です。 ふむふむ あっ、言い忘れましたが、今日はぽーちゃんが書いています。 よろしくお願いします ぽーちゃん…

『エッジウェア卿の死』に謝罪する

以下の記録に、アガサ・クリスティー『エッジウェア卿の死』について「謎の美青年が単に謎の美青年でした」と書いてあり、ふと読み返してみたところ、「単に」ということはなかったので、『エッジウェア卿の死』に謝罪し、釈明をこころみたいと思います。 po…

ぽーちゃんの心理試験

あなたは、心理試験というものの弱点について考えられたことがありますかしら。デ・キロスは心理試験の提唱者ミュンスターベルヒの考えを批評して、この方法は拷問に代るべく考案されたものだけれど、その結果は、やはり拷問と同じように無実のものを罪に陥…

村上春樹と私

村上春樹『ノルウェイの森』は二回読みました。三回かも。 一回目は興味本位で高校生のとき。なんか不快で、うまく咀嚼できなかった。破廉恥すぎてわけがわからなかったというのもある。その頃は村上春樹、村上龍、島田雅彦、山田詠美、吉本ばなななんかがア…

ちかごろ咲いている

草木瓜 もっふり きれーい 桜? きれいじゃない? あなたほんとにきれいだわ のびのび〜 春です。 このところ脳が疲れていまして、夕方にもなると「こんなに疲れているのにやせない」の十五字しか考えられなくなります。 疲れました。 たまにある、「帝攻め…

2022 年 2 月の読書から

2 月は『ヘイトをとめるレッスン When Words Hurt』と『「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて』を読んでいたら行ってしまいました。去りぬ。 honto.jp honto.jp ヘイト表現(ことばや文章だけでなく、象徴物や服装、パフォーマンスなどによる意思表示も…

たちなおりかけの姿勢

honto.jp このところ、津村記久子の『現代生活独習ノート』を読んでいました。朝、紅茶を飲みながら、または夜、ふとんのなかで。そしてお風呂には持って入れなかった。 私はお風呂で小説を読みます。夕べは西村賢太『夜更けの川に落葉は流れて』を読んでい…

スピン問題

スピンは好きですか? 私は「スピン」と呼ばれるものは大抵好きなのですけど、本のスピンだけ、好きじゃありません。 背表紙の上部からぶらさがっている栞紐のことです。 あれがあんまり好きじゃない。 自分以外にそういう人に会ったことがないので、今日の…

公論化する

出版物をつくっているときに差別表現に出会ったたら、校正・校閲はどう対応するか。 大西寿男『校正のレッスン 活字ととの対話のために』では、対応としてもっともよくないのは、クレーム回避のために著者に変更、削除を求めることだとしています。この対応…

猫町散歩

毎年、近所でいちばん最初に咲く梅。 きれいよ あっ、めじろだ。 うぐいすもち色 「梅にめじろ」状態を一度きっちり写真に収めてみたい。 が、 これがなかなか うん 今日はこんなところでいいか。 ねこいたねこ 行ってしまう あ〜 猫を追いかけて隣の市まで…

楽しみ、歓び、共有する

花とコーヒーと本 1 月 16 日(日)、百年の二度寝さんの主催で北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』の読書会があり、参加しました。 百年の二度寝さんは私にとって「たった今、ほしい本が買えるお店」です。下にネット販売のリンクをおいてみました…

光をあてること自体の価値

2022 年 1 月 15 日付け「東京新聞」に掲載されていた「3 冊の本棚」にちょっと考え込んでしまうような記述がありました。 「東京新聞」は土曜日に書評を載せていて、「3冊の本棚」は「書く人」とともに書評コーナーの目玉になっています。中江有里、酒井順…

料理本と私

お気に入り 料理は毎日するのに対して、料理の本を見るのはそれほど頻繁ではありません。 でも、料理の本を見ること自体は好きです。発想がかわるからです。全然何も参照せず、目の前にある材料から勘でつくるということを繰り返していると、延々醤油&みり…

2021 年読書&映画鑑賞振り返り

のんびりんぬ 2022 年が明けましたね。ピース、ピース。 2021 年は 76 冊の本を読んだようです。以下、読んだ順リストです。 ハン・ガン『ギリシャ語の時間』齋藤真理子訳 深町秋生『オーバーキル』 王谷晶『完璧じゃない、あたしたち』 丸山正樹『刑事何森 …

ぽーちゃんの主張

番組の途中ですが、ぽーちゃんです。 ぽーちゃんて呼んでね みなさん、こんにちは。 先だって(3 月 7 日)は、ぽーちゃんの吐露する心情をうけとめていただき、まことにありがとうございました。 poolame.hatenablog.com 上記にもありますが、ぽーちゃんは…

ざべす大賞 2021 〜本篇〜

…… ……! ざべすよ! みなさまご機嫌いかが? 今日は日曜日。日曜日がやっと、やってきてくれました。一週間ぶりですが、十日ぶりぐらいに感じます。 これを言うと雨子が「聞きたくない」と言うのであまり大声では言いませんが、年の瀬ですね。 年の瀬にはぱ…

広いところに出る

秋の晴れ間は最高です 渋谷に出かけました。 渋谷のスクランブル交差点はやはり、以前のようには混み合っていなかったです。平日とはいえ、混んでいるときの渋谷って、前に進むのがおっくうになるほどなんですよね。これが元にもどる日が来るのかなあと不思…

横浜お茶会

昨日は、一年以上会えていなかった友だちに、久しぶりに会えました。 お洒落なカフェのテラス席を予約してもらって、みんながケーキやガレットといったかわいいものを注文するなか、 友だちのつのねこさんを隠し撮り 私はパスタ。 大量 「外でパスタ食べたい…

江古田散歩

江古田をご存じですか? えこた、えごた、えこだと読み方が三通りもある江古田です。wikipedia にある「中野区では『えごた』としか認識しておらず」の文言が味わい深いです。私は西武線沿線民なので「えこだ」と呼んでいますが、口にするたび一抹のためらい…

恢復する

昨日、散歩をしていて、自分は以前より元気になっているなと発見しました。 2020 年の今頃は、外に出て人を見かけるとそれだけで「こわい」と思っていました。気持ちがひどく落ち込んで、何もしていないのに涙が出ることが続き、どうして死んではいけないの…

おしみない

北村紗衣『批評の教室 チョウのように読み、ハチのように書く』を読みました。 文字や映像、音楽で表現された作品を、まずはその内部での事実関係をおさえるために精読し、語り手が隠していることや、作品全体のしかけに切り込んでいき、分析のために批評理…

田中小説大賞

田中小説をご存じでしょうか。 それは、「田中」が物語の展開上重要な位置を占める小説のことです。その場合、「田中」は佐藤でも鈴木でも伊藤でも高橋でもなく「田中」であることに意味があればあるほどよいとされます。 近年のベスト田中小説はこちら。 ww…

桜小路優考

ガラスの仮面 (第19巻) (白泉社文庫) 作者:美内 すずえ 白泉社 Amazon 『ガラスの仮面』は演劇のこととなるとまわりが見えなくなってしまう北島マヤと姫川亜弓、二人の物語です。 姫川亜弓は演劇にかかわるものすべてに献身的で、異常な身体能力をもち、人体…

2021 年上半期ベスト

ベスト駆け足 ベストピノ ベスト空間 ベスト居眠り 木蓮ぽいのいっぱい咲いててびっくりした ベストみやげ ベストビール ベスト風景 ベストみどり ベストモーメント ベストプリン ベスト「これ売ればいいのに」 ベスト名前を知らない花 いろいろあった。 下…

わたしが語り始めた

honto.jp セクハラで会社を辞めることになってしまった敬子は、カナダで暮らす妹、美穂子の部屋に一カ月居候し、静養のはてにあることを決意する。一方、敬子のいなくなった会社で働き続ける歩は、敬子のいない空間をじっくりと眺めるうち、あることを決意し…